
オウンドメディアを運営するなかで「なかなかコンバージョンが増えない」とお悩みの方は少なくないでしょう。
オウンドメディアの訪問者は、多くが情報収集を目的とした潜在層であるため、購入や契約につながりにくい場合があります。しかし、いくつかのポイントを意識することで、コンバージョン率が向上するかもしれません。
この記事では、オウンドメディアでコンバージョンを獲得しづらい理由と、コンバージョンの改善方法を紹介します。オウンドメディア担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- オウンドメディアからのコンバージョン獲得を目指すなら施策が大切
- コンバージョン獲得に近いユーザーを狙って質の高いコンテンツを作成する
- CTAボタンや内部リンクの設置場所、設置を工夫する
目次
オウンドメディアでコンバージョンの獲得がしにくい理由
オウンドメディアでコンバージョンの獲得が難しい主な理由は、以下の2つです。
- 潜在層の訪問が多いため
- 訪問する主な理由が情報収集であるため
それぞれの理由について、詳しく解説します。
潜在層の訪問が多いため
オウンドメディアに訪問するのは、多くが潜在層です。一般的に、潜在層は顕在層よりもコンバージョン率が低くなりがちです。
潜在層は、自社の商品やサービスに興味を持っているものの、まだ情報収集の段階、あるいは選択肢の一つとして検討している段階であり、明確な購入意欲までは抱いていません。そのため、すでに購入を検討している顕在層と比べて、購入や問い合わせといった具体的な行動を取りにくい傾向があります。
潜在層のコンバージョンを獲得するためには、ユーザーがどのような情報を求めているのかをリサーチしたうえで、そのニーズを満たす有益なコンテンツを提供しなければなりません。そのため、潜在層に向けた施策よりも難易度が高いと言えるでしょう。
訪問する主な理由が情報収集であるため
オウンドメディアは主に、コンテンツを作りKnowクエリ(インフォメーショナルクエリ)で上位表示させ自然検索流入を増やす、いわゆる「コンテンツSEO」という手法で流入を獲得します。したがって、集まるユーザーのニーズは情報収集がメインになります。
情報収集を目的とするユーザーは、目的となる情報を得た時点で離脱してしまう傾向にあります。自社の商品やサービスに興味を持つ前に離脱されてしまうと、コンバージョンにはつながりません。
そのため、情報収集を目的としたユーザーのコンバージョンを獲得するための施策が必要です。具体的には、質の高いコンテンツ作成や、ユーザーエンゲージメントの改善、CTAの設置などが挙げられます。情報目的のユーザーであっても、動線を見直したり、訪問回数を増やしたりすることで、購買行動につながる可能性が高まります。
オウンドメディアのコンバージョンの改善方法
ここでは、オウンドメディアのコンバージョンの改善方法として、次の8つを紹介します。
- コンバージョン改善ツールを活用する
- コンバージョンに近いキーワードで上位表示させる
- ユーザーを意識したコンテンツに改善する
- 自然検索以外のチャネルからの流入を増やす
- 内部リンクを設置して回遊率を上げる
- CTAボタンのデザインや位置を改善する
- サイト全体のデザインや使用感を見直す
- 「購入」以外のコンバージョンを設定する
それぞれ見ていきましょう。
コンバージョン改善ツールを活用する
コンバージョンを改善するには、ツールを活用するのがおすすめです。代表的なツールは、次の4つです。
機能 | |
---|---|
Web接客ツール | 実店舗と同様の接客をWeb上で実現できる |
アクセス解析・ヒートマップ | ユーザーの属性や行動データの分析 |
EFOツール | エントリーフォームの改善 |
LPOツール | LP(ランディングページ)の分析・テストの精度向上 |
はじめてコンバージョン改善ツールを導入するのであれば、Web接客ツールがおすすめです。ユーザーごとに適したポップアップや、疑問点をすぐ解決できるチャットボットなどを表示できるため、コンバージョンの向上が期待できます。
TETORIは、チャットボットとポップアップ機能を組み合わせた、多機能型のWeb接客ツールです。ユーザー分析画面で、どのようなユーザーが訪問し、コンバージョンに至っているのかを、視覚的に確認できます。テンプレートが豊富に用意されているうえ、導入サポートもしてくれるため、専門的な知識がなくても導入が可能です。
コンバージョンに近いキーワードで上位表示させる
コンバージョンしやすいキーワードで上位表示されると、コンバージョンの改善につながりやすいです。
コンテンツ作成でまず意識したいのが、ターゲットキーワードの選定です。キーワードには、コンバージョンしやすいものとしにくいものがあります。
例えば、住宅リフォームのオウンドメディアの場合、「リフォーム 費用 相場」よりも「大阪 リフォーム 補助金」「千葉 リフォーム おすすめ」のように、より具体的なキーワードで検索するユーザーの方が、購入や問い合わせの意欲が高く、コンバージョンにつながりやすいのです。
購入などを目的とする検索ワードのことをBuyクエリ(トランザクショナルクエリ)と言います。
理想的なのは、Knowクエリで流入増加を狙いつつ、Buyクエリで上位表示させてコンバージョン獲得につなげる形です。ただし、コンバージョンしやすいキーワードは競合が多く、そもそも検索エンジンのアルゴリズム上、コラムでは上位表示できない場合もある点に注意が必要です。
ユーザーを意識したコンテンツに改善する
オウンドメディアのコンテンツは、ユーザーの目線に立って制作することが重要です。ユーザーの疑問に答えていないコンテンツや、ニーズから欠け離れたコンテンツは、すぐに離脱されてしまい、コンバージョンを獲得できません。
よくある失敗例としては、自社が伝えたい情報を優先するあまり、ユーザーの知りたい情報を十分に掲載していないケースが挙げられます。
また、ターゲットに適した言葉選びができていない場合も離脱の原因となります。例えば、子ども向けの内容を学術的な表現で書いても、読み進めてもらうのは難しいでしょう。
ユーザーの満足度を高めるには、ペルソナを明確にしたうえで、ターゲットに合った表現やテイストを用いて、ニーズに合った情報を発信する必要があります。
また、一度公開したコンテンツも、定期的にユーザー視点で見直しを行うことで、離脱を抑えられ、コンバージョン率が向上する可能性があります。
自然検索以外のチャネルからの流入を増やす
コンバージョン数を増やすには、流入数の底上げも必要です。流入数が多ければ多いほど、コンバージョンの機会は増加します。
多くのオウンドメディアでは、自然検索からの流入を主な集客手段としがちですが、他のチャネルからの流入を増やせば、より多くのターゲットにアプローチが可能です。
具体的には、次のような方法がおすすめです。
- SNSを活用する
- Web広告を取り入れる
- 動画プラットフォームを活用する
- メールマガジンを配信する
多角的なアプローチを続けることで、アクセス数の増加や、コンバージョン数の増加が期待できます。
内部リンクを設置して回遊率を上げる
回遊率を高めると、コンバージョン率の向上に直結します。
回遊率とは、Webサイトへの訪問者1人あたりのPV数(ページ閲覧回数)を示す指標です。回遊率が低い場合、Webサイト内の導線がきちんと整理されておらず、関連情報にアクセスしにくくなっている可能性があります。
回遊率を高めるためには、記事の途中や終わりなど、適切な位置への内部リンクの設置が効果的です。多くのページが読まれることで、自社メディアへの信頼性が高まり、コンバージョン率の向上を目指せます。
回遊率については、こちらの記事でより詳しく解説しています。
CTAボタンのデザインや位置を改善する
CTAボタンのデザインや位置は、コンバージョン率を左右する重要な要素です。すでにCTAボタンを設置しているものの効果が感じられない場合、以下のような原因が考えられます。
- クリック後の遷移先が不明瞭
- クリックしたいと思わせる文言がない
これらを踏まえ、CTAボタンを改善する際には、以下のような点に注目しましょう。
- CTAの設置位置や設置数を見直す
- CTAをクリックする利点をシンプルに記載する
- 視認性を高める促す色・デザインにする
- 写真やイラストを用いる
CTAボタンの効果を高めるためには、データを基にした改善が必要です。ヒートマップを活用すれば、ユーザーがサイト内で関心を持っている場所や、どのタイミングで離脱したのかを視覚的に把握できます。また、A/Bテストで異なる2つのページを比較することで、効果が高い配置やデザインを検証できます。
CTAボタンを改善することで、クリック率やコンバージョン数の増加が期待できます。ユーザーの行動を踏まえた調整が、オウンドメディア成功の鍵となるでしょう。
サイト全体のデザインや使用感を見直す
サイト設計を見直すことでユーザーの利便性が高まり、コンバージョン改善につながります。
メディア内で良質なコンテンツを提供できていても、Webサイトが使いにくいと、ユーザーが離脱する可能性が高まります。
また、Webサイトのデザインや雰囲気が統一されていないと、読みづらさから離脱するユーザーが増えるだけでなく、会社の信用性やブランドイメージにも影響を与えるかもしれません。
見直しの際には、ペルソナに適したデザインにすることがポイントです。また、ページの読み込み速度や、問い合わせフォームの最適化など、ユーザーのストレスを軽減する施策も効果が高いでしょう。スマートフォンに対応もしていれば、より使いやすいWebサイトになるはずです。
サイト全体の使いやすさを向上させることで、ユーザー体験が改善され、コンバージョンを獲得しやすくなります。
「購入」以外のコンバージョンを設定する
購入以外のユーザー行動を、中間コンバージョンとして設定することも効果的です。
中間コンバージョンの種類を増やすと、購入や契約といったコンバージョンに至るまでの道筋を細分化でき、各段階での課題を明確にできます。具体的には、次のような行動を中間コンバージョンとして設定するのがおすすめです。
- 資料請求・ダウンロード
- メールマガジンの登録
- LINEの友達追加
- お問い合わせ
例えば、メールマガジンの登録が多いのに契約数が少ない場合、メールマガジンの内容に問題がある可能性が浮上するでしょう。お問い合わせページでの離脱率が高い場合、フォームの使い勝手に問題があるかもしれないと分析できます。
中間コンバージョンを適切に設定できれば、ユーザーの行動を把握しやすくなり、効率的にPDCAを回せるようになります。
オウンドメディアのコンバージョン率を上げるならTETORI!
オウンドメディアでのコンバージョン率向上を目指すには、潜在層のニーズを満たすコンテンツや、行動を促す施策が必要です。
潜在層の訪問者が多いオウンドメディアでは、情報収集を目的としたユーザーが具体的な行動に移りやすい導線設計が求められます。質の高いコンテンツを提供するだけでなく、内部リンクの活用で回遊率を上げたり、CTAボタンのデザインや配置を見直したりすることで、コンバージョン率を改善できる可能性があります。
また、Web接客ツールやヒートマップ、A/Bテストなどを活用すれば、データに基づいた施策改善が可能です。さまざまな方法を組み合わせることで、コンバージョンの獲得がスムーズになるでしょう。
コンバージョン率の改善を目指すなら、TETORIの活用がおすすめです。TETORIは、ポップアップや離脱防止機能、チャットボットなど多彩な機能を備えたWeb接客ツールです。
潜在層の訪問者を次のアクションへと促し、回遊率やコンバージョン率の向上をサポートします。オウンドメディアでの成果を高めたいのであれば、ぜひTETORIへご相談ください。