コンバージョン率とは、Webサイトにアクセスしたユーザーのうち、目標とする行動に至ったユーザーの割合を表す指標です。
このコンバージョン率を計測して分析することで、以下のような効果が期待できます。
- 施策の効果を見える化できる
- 施策の善し悪しが判断できるため、継続すべきか中止すべきかを検討できる
- 課題を特定し、改善策を検討できる
今回は、コンバージョン率を把握するための計算方法と、サイトの目的に合わせた計算式について解説します。計算にあたって注意するポイントもまとめているので、合わせてご覧ください。
この記事でわかること
- コンバージョン率の計算方法
- コンバージョン率を計算するポイント、注意点
- コンバージョン率計算後の改善に最適なツール
目次
コンバージョン率の計算方法・計算式
コンバージョン率は、コンバージョン数を閲覧数やクリック数といった数値で割ることで算出できます。
コンバーションとして用いる数値は、サイトの形態や目的などによって替わりますが、一般的には問い合わせ数や資料請求数などの数値が採用されます。
ここでは、以下のサイト形態ごとに計算例を紹介するので、自社のサイトに照らし合わせてご覧ください。
- Webサイト
- ECサイト
- Web広告
- メルマガ
サービスサイトの場合
サービスサイトの場合、基本的には以下の計算式でコンバージョン率が求められます。
式 |
---|
コンバージョン率(CVR)= コンバージョン(CV)数 ÷ セッション数 × 100 |
用語 | 意味 |
---|---|
コンバージョン数(CV) | コンバージョンに至った数 |
セッション数(訪問数) | 一定期間内に訪問したユーザーの訪問回数 |
PV数 | ページが表示された回数 |
PV数とセッション数は異なる定義なので、コンバージョン率を計算する際に間違えないようにしましょう。
- 5(CV数)÷100(セッション数)×100=5%(CVR)
ECサイトの場合
ECサイトの場合は、「商品購入」をCVとして設定することが一般的なので、サイト訪問ユーザー数に対しての商品購入した人(CV数)の割合を出します。
式 |
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コンバージョン率(CVR)=商品購入者数(CV) ÷ サイトの訪問者数 (UU数)× 100 |
- 15(CV)÷100(UU数)×100=15%(CVR)
もし正確なサイトの訪問人数がわからない場合は、セッション数で計算するとよいでしょう。
Web広告の場合
Web広告の場合は、広告をクリックしてサイトに訪問したユーザーのうち、コンバージョンに至った割合を測るので、「クリック数」が母数になります。
式 |
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コンバージョン率(CVR) = コンバージョン数 (CV)÷ クリック数 x 100 |
- 3(CV)÷100(クリニック数)×100=3%(CVR)
クリックの定義は広告媒体によって異なりますが、いずれにしても広告施策を評価する重要な指標になります。
メルマガの場合
メルマガでは、送信したメールの総数から目標とする行動を達成した読者の割合を測るため、以下の計算式になります。
式 |
---|
コンバージョン率(CVR) =コンバージョンした人数(CV) ÷ メルマガ配信総数 × 100 |
- 15(CV)÷1,000(メルマガ配信総数)×100=1.5%(CVR)
業種や目標の設定によって異なりますが、メルマガのコンバージョン率は1%程度に設定するとよいといわれています。
コンバージョン率を計算する際のポイント・注意点
コンバージョン率を計算する際のポイントや注意点として、以下の3点を紹介します。
- 知りたい情報に合わせて計算式は調整する
- 期間を統一して計算・比較する
- 計算だけではなく改善までセットで行う
それぞれ見ていきましょう。
CVRを計算する際は、以下の点に気を配って実施しましょう。
知りたい情報に合わせて計算式は調整する
コンバージョン率を計算する際に用いる計算式は、知りたい情報に併せて調整しましょう。
例えば、CVした件数を知りたいのか、それともCVしたユーザーの人数を知りたいのかでも、最適な計算式は異なります。
【例】サービスサイトのCVR(CV件数を知りたい場合)の計算式
- コンバージョン率(CVR)= コンバージョン(CV)数 ÷ セッション数 × 100
【例】ECサイトのコンバージョン率(何人がCVしたかを知りたい場合)の計算式
- コンバージョン率(CVR)=商品購入者数(CV) ÷ サイトの訪問者数 (UU数)× 100
期間を統一して計算・比較する
コンバージョン率を正しく比較するためには、以下の例のように対象となる期間を統一することが重要です。
- 月単位で比較する
- キャンペーン期間で比較する
- 昨年の同シーズンで比較する
比較する期間がバラバラだと、正確に比べることができないため、条件をそろえて成果を検証しましょう。
また、訪問からコンバージョンに至るまでの期間について、アクセス解析ツールと広告媒体とで計測方法が異なる場合があるため、混乱しないように把握しておく必要があります。
計算だけではなく改善までセットで行う
コンバージョン率はただ計算するだけでは意味がありません。成果を上げるにはCVRを分析し、改善策を実行するまでをセットで行うことが大切です。
CVRを改善するためには、以下のような施策が効果的です。
- コンテンツの内容やCTAを調整する
- ユーザー導線を改善する
- UIやUXを改善する
- サイトをスマホに対応させる
- 入力フォームの改善 など
また、CVR改善にあたり業界平均値を参考にすることもあると思いますが、同じ業種のサイトであっても、コンバージョンの設定が異なる場合はCVRを比較しても意味がありません。
例えば、以下の二つのサイトでは、コンバージョンの難易度が大きく異なります。
- 無料の資料請求をコンバージョンとするサイト
- サービス契約をコンバージョンとするサイト
CVRの業界平均はあくまで目安であり、業界平均より高いかどうかよりも、自社サイトの数値が改善施策によって上がったかどうかという視点の方が重要です。
コンバージョン率の計算後の改善にはTETORIを活用しよう!
サイトの重要な指標の一つとなるコンバージョンレートを計算する際には、CVとセッション数、クリック数などを用いて行います。
計測したい媒体に合わせ、適宜分母の数値を変えてCVRを計算しますが、いずれも計算しただけでは意味がないので、必ず改善までをセットで行うことが大切です。
TETORIは、Webサイトに訪問するユーザーの情報を解析し、パーソナライズしたコンテンツを提供することでコンバージョン率のアップを実現します。
離脱防止に効果のあるポップアップだけでなく、チャットボットの設置も可能なため、コンバージョンまでの導線づくりに最適です。
クリエイティブの作成は、テンプレートを活用しノーコードで行えるため、専門的な知識がなくても安心してご利用いただけます。ABテストも実施できるため、コンバージョン率計算後の改善サイクルを効率的に回すことが可能です。
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