
SEOでコンバージョンを増やすためには、集客と導線づくり、訴求が重要です。この記事では、SEOにおけるコンバージョンの概要と、コンバージョンを増やすための施策を紹介します。
この記事でわかること
- SEOにおけるコンバージョンの概要と重要性
- SEOでコンバージョンを増やすための集客施策
- コンバージョンへの導線づくりと訴求のコツ
目次
SEOは広告運用と異なり、ランニングコストを抑えて長期的に集客できるため資産となります。自然検索経由でのコンバージョン獲得は、安定的な事業基盤を築くにあたって非常に重要です。ただし、SEOでコンバージョンを増やすには、SEOならではの視点が必要になります。
この記事では、SEOでコンバージョンを増やすための効果的な方法について解説します。
SEOにおけるコンバージョンとは
コンバージョンとは、マーケティング用語で「成果」「目標の達成」を指す言葉です。自然検索流入したユーザーに対してコンバージョンとして設定されやすいアクションには、下記のようなものがあげられます。
- 問い合わせ
- 資料ダウンロード
- ウェビナー・セミナーへの申し込み
- メールマガジンへの登録
- 会員登録
- 商品購入
- 商品・サービスの契約
例えば、記事を読んでもらった人に資料ダウンロードを促したいのであれば、その場合のコンバージョンは資料のダウンロードとなります。
SEOでコンバージョンを増やすには?
SEOでコンバージョンを増やすための施策は、以下の2種類に大別できます。
- 集客
- コンバージョンへの導線づくり
それぞれどのような施策を行うのか、具体的に見ていきましょう。
集客のポイント
SEOにおけるコンバージョンを増やすための集客のポイントは下記のとおりです。
- ターゲットとサービスページで狙うキーワードを絞り込む
- コンテンツSEOで潜在層にリーチする
- テクニカルSEOでサイトが適正に評価される土台をつくる
順番に解説します。
ターゲットとサービスページで狙うキーワードを絞り込む
SEOでコンバージョンを獲得するには、自然検索経由のアクセスを増やす必要があります。そのためには、売りたい商品に関連するキーワードの上位獲得が必須です。
ただし、原則広いユーザー層が目にするキーワードほど上位獲得の難易度は上がります。例えば「脱毛」は老若男女が検索するため、競合が多く上位表示も難しいキーワードです。
仮に上位表示できたとしても、自社の商品が20代女性に限定したものだった場合は、それ以外のユーザーが離脱してしまうでしょう。
「脱毛 女性 20代」などターゲットを絞ると上位表示されやすくなり、無駄なくコンバージョンにつなげられます。
まずは自社商品の特性からマッチするターゲットを明確にし、その層にピンポイントで集客できるキーワードから上位表示を目指す方法がおすすめです。
コンテンツSEOで潜在層にリーチする
コンテンツSEOとは、ユーザーの悩みを解決するコンテンツを発信することで集客する方法です。特に自社商品に関連するKnowクエリ(情報収集ニーズ)は上位表示させやすいため、こういったキーワードをお役立ちコラムのような形で発信すると効果を見込めます。
コンテンツSEOを実施することによって露出が増えれば、知名度アップにつながりますし、コラムから直接コンバージョンを獲得できるケースもあります。こういったキーワードで流入を増やすことでサイトの専門性が高まり、コンバージョンしやすいワードで上位表示されやすくなることもメリットです。
なお、サイト内のコンテンツが少ない、サイトが新しい、知名度が低いといった状況であれば、コンバージョンにつながりやすいキーワードで上位表示を獲得することは難しいでしょう。そのため、最初はコンテンツを増やして潜在層の流入を増やす方法がおすすめです。
テクニカルSEOでサイトが適正に評価される土台をつくる
テクニカルSEOとは、サイトの階層構造やエラー項目などを整理して、検索エンジンがクロールしやすい状態に整える施策のことを指します。
なかでも代表的な施策が、ページエクスペリエンスの改善です。Googleはサイトを訪れたユーザーの利便性を重要視しており、これを「ページエクスペリエンス」という指標で評価しています。
評価に関してはGoogleサーチコンソールの「ページエクスペリエンス」から確認でき、問題がある場合はここに表示されます。

チェックすべき代表的な要素は以下のとおりです。
- Core Web Vitals※が良好かどうか
- HTTPSページを配信できているかどうか
- モバイルに端末に最適化されているかどうか
ページエクスペリエンスはすべて良好な状態が望ましいです。ページエクスペリエンスの改善によって、10位のページが1位になるわけではありませんが、ページエクスペリエンスの評価が低いとページがインデックスされにくくなる恐れがあるため、対応の重要度は高いといえます。
※Core Web Vitals・・・LCP・INP・CLSからなる、ページの使いやすさを測る指標。評価の対象となるのはページの表示速度とレイアウトずれ。PageSpeed Insightsというツールで計測が可能。
ほかにもテクニカルSEOには以下のような施策があるため、問題のある項目は対応しましょう。
- XMLマップの送信・最適化
- URLの正規化
- パンくずリストの設置
- 構造化データのマークアップ
- robots.txtの設定
コンバージョンへの導線づくり・訴求のコツ
集客したユーザーをコンバージョンに誘導するためには、下記の要素も意識してみてください。
- 流入したページごとCTAや訴求の内容・位置を変える
- ユーザーの属性ごとにポップアップやCTAを変える
- CTAのデザインにこだわる
- コンバージョンへの心理的ハードルを下げる
- 入力フォームの項目を減らす
- 継続的にPDCAを回す
それぞれ、どのように実施すべきなのかを解説します。
流入したページごとCTAや訴求の内容・位置を変える
上位表示されるページは、検索されるキーワードによって異なります。ページ単位で異なるニーズをもったユーザーが流入するため、訴求先もページごと変えたほうが効果的です。分かりやすい例として、サービスページとコラムの違いがあげられます。
サービスページは指名検索などで顕在層が流入する場合がほとんどです。このような顕在層は「買いたい」という意思をもって流入しているため、ファーストビューでそのままコンバージョンする可能性もあります。そのためページ上部にCTAや訴求を設置すると良いでしょう。
一方、コラムは情報収集段階のユーザーが多く流入するため、早すぎる訴求は逆効果になり、離脱を招く可能性もあります。コラムで訴求する場合は、話の流れでサービスを紹介できるポイントを見つけて、自然に訴求する方法が効果的です。
また、訴求内容もサービスページとコラムで調整する必要があります。サービスページであればそのまま購入につながる可能性があるため、直接購入を推奨することも有効です。しかし、コラムの場合は資料請求や問い合わせを促したほうが、アクションにつながる可能性があります。
このようにCTAや訴求を入れる場合は、ページごとにユーザーがどう感じるか、どう接したらアクションしてくれるかを考えたうえで実施することが大切です。
ユーザーの属性ごとにポップアップやCTAを変える
流入ページだけでなく、流入したユーザーの属性によってもCTAやポップアップを変えると効果的です。
例えば、エリアごとに開催している展示会を訴求したい場合、展示会一覧のページに遷移させるよりもユーザーが住んでいるエリアの展示会情報を直接提示できた方が反応は良くなるでしょう。
Web接客ツール「TETORI」を活用すると、そのユーザーの行動データや属性に基づいてパーソナライズされたポップアップやCTAが表示できます。ユーザーの動きに合わせて臨機応変に動線設計ができるので、コンバージョンを増やしたい方は、ぜひ試してみてください。

すべての機能が利用できる無料トライアルが可能です。
ぜひご利用ください。
CTAのデザインにこだわる
いくらサイト構成やコンテンツの質にこだわったとしても、CTAが目立たなければコンバージョンにはつながりません。まずはCTA(ボタン)があることが確実に分かるよう、目立つデザインに調整する必要があります。
その際は、強めの色合いやマウスオーバーアクションを取り入れましょう。また、目につくデザインだとしても、情報量が少なく遷移先のページがイメージできないようなCTAはクリックされにくくなります。
訴求のための文言を調整する際は、CTAをクリックするとどのようなページに移動するのか、どのようなメリットを得られるのかがわかるように意識することがポイントです。
コンバージョンへの心理的ハードルを下げる
目標として設定したCVを見直し、ユーザーの心理的ハードルを下げることで、コンバージョンにつなげることができます。
例えばコンバージョンを「購入」から「無料体験」や「サンプル申し込み」に変更すると、ユーザーにとってのハードルが低くなり、手を出しやすくなるでしょう。
ただし、コンバージョンを見直す場合は、「購入」や「成約」など最終的な目的を達成するための導線づくりも大切です。別途、メールやリターゲティング広告など、商品やサービスを定期的に思い出してもらう施策も取り入れてみてください。
入力フォームの項目を減らす
入力フォームの項目を減らすことで、問い合わせや商品購入などのハードルが下がりコンバージョンにもつながります。
反対に入力フォームの項目が多すぎると、入力の手間に感じやすいことから、ユーザーが離脱する可能性が高くなります。ほかにも横スクロールしないと項目全体が見られない、入力内容がイメージしづらいといった不便な要素もユーザーが、離脱する原因です。
入力フォームの項目を改善する場合は、数が多すぎないか、見やすくて入力しやすいデザインなのかといったユーザー視点で見直すことが大切です。
継続的にPDCAを回す
サイトによって業種やサイト形態、アクセス状況や内部状況が異なります。そのため、ここまでに紹介した施策も、そのまま実施して完璧な状態になるとは限りません。
これらの情報はあくまでもコンバージョン改善のためのヒントだと捉え、PDCAを回しながら最適化していくことが大切です。
PDCAを回すためには、A/Bテストの実施やヒートマップの活用が効果的です。
A/Bテストとは要素の異なる2つのページを用意し、期間中にどちらが成果が出たのかを検証する手法のことです。それぞれの要素を比較し分析することで、もっとも効果的なバージョンを見つけることができます。
一方、ヒートマップとはサイト内でどの場所にユーザーの関心が集まっているか、どのタイミングで離脱が生じたか、どこがクリックされたのかを色やグラフで可視化するツールです。
ヒートマップサイトをもとに改善点策を考え、A/Bテストで最適な要素を見つけられれば、自社のサイトに合ったコンバージョンにつながる施策が実施しやすくなります。
SEOでコンバージョンを増やす方法まとめ
SEOでコンバージョンを増やすには、ポイントを押さえた集客と、コンバージョンへの導線づくりが重要です。
動線を作る方法の一つとして、ユーザー属性に合わせたポップアップやCTAの設置が挙げられます。ユーザーの行動データに基づいた動線設計が可能なWeb接客ツール「TETORI」をご活用ください。
「TETORI」では、パーソナライズされたポップアップを最適なタイミングで表示させて問い合わせページに誘導できます。さらにユーザーの質問に対して、チャットボットが最適なページリンクを提示させることも可能です。
このようにユーザーの動きに合わせて臨機応変に動線設計が行えるため、コンバージョンの増加が期待できます。無料トライアルも実施中ですので、ぜひ「TETORI」を試してみてください。