コンバージョン率は、コンバージョン数と同様、Web集客における重要な指標です。コンバージョン率を上げるためのポイントとしては、Webサイトの最適化や集客するユーザーを絞ることなどが挙げられます。
本記事では、コンバージョン率を上げるための具体的な手法を紹介します。また、担当者が知っておきたい基本知識についても確認していきましょう。
この記事でわかること
- コンバージョン率を上げるための具体的な施策
- コンバージョン率に関わるその他の基礎知識
目次
コンバージョン率を上げる具体的な方法
コンバージョン率を上げるための具体的な方法を紹介します。Webサイトや商材によって取るべき手段は異なるため、自社の課題と照らし合わせながら、必要な手段を適宜実施していくことが大切です。
顕在層を集客する
潜在層よりも顕在層の方が、コンバージョンに至る可能性が高いため、顕在層の集客に注力することでコンバージョン率を上げることができます。
顕在層を効率的に集客するには、SEOやリスティング広告を活用し、コンバージョンとの距離が近いキーワードで上位表示させると効果的です。
また、リターゲティング広告やメールマーケティングも、顕在層にアプローチする手段として活用できます。
自社の商材やサービスに興味を持ったユーザーに対して、適切なタイミングで働きかけることで、コンバージョンにつなげていきましょう。
商品が魅力的に見えるLPを作成する
ランディングページ(LP)は、1ページ内に必要な情報を盛り込みつつ、商品の魅力を最大限に引き出すデザインにすることが重要です。
ファーストビューでユーザーの興味を引き付け、スクロールを促すことを心がけてください。
また、ファーストビューだけでコンバージョンに至るケースもあるため、必ず冒頭にCTAを設置するようにしましょう。
ユーザーの疑問を残さないよう、商品の特徴や利点を明確に伝え、お客様の声や実績・資格などで権威性・専門性をアピールすることも効果的です。
LPのコンバージョン率を上げる具体的な施策については以下の記事で解説しています。
行動を喚起するコピーを作成する
コピーライティングでは、「今すぐ」「今だけ」など、緊急性を伝える表現を使うことで、ユーザーの行動を促すことができます。
また、「数量限定」といった希少性をアピールするのも効果的でしょう。
商品に魅力を感じても、行動を起こさないユーザーに対して、コピーで背中を押すような理由付けを行うことが大切です。
ユーザーの心理を捉えたコピーを作成し、コンバージョンにつなげていきましょう。
LPのパターンを増やす
同じ商品であっても、ユーザーが流入するキーワードによって、ニーズが異なります。
例えば、安いサービスを探しているユーザーに、多機能な点をアピールしても響かない可能性が高いでしょう。
そのため、ニーズに最適化された複数パターンのLPを製作し、出し分けることが推奨されます。
ユーザーの属性や検索キーワードに合わせて、最適なLPを表示できるよう工夫しましょう。
離脱されているポイントを特定・改善する
画像引用元:【無料】ミエルカヒートマップでコンバージョン最大化
離脱の多いポイントを特定し、改修や削除、移動などの対策を講じることで、離脱率を下げ、コンバージョン率の向上につなげることができます。
ヒートマップを導入すれば、ページのどの部分で離脱が発生しているかを把握できるでしょう。
また、ヒートマップを活用すると、ユーザーの熟読率の高いエリアもわかるため、その周辺にCTAを設置するなどの対策も可能です。
データに基づいた改善を行い、コンバージョン率の向上をめざしましょう。
コンバージョンポイントを設定する
コンバージョンポイントとは、ユーザーがコンバージョンまでの途中で、行動を起こすポイントのことを指します。
例えば、サービスの契約をコンバージョンとする場合、その手前の資料請求や問い合わせをコンバージョンポイントとして設定すると良いでしょう。
コンバージョンポイントを明確にすることで、ユーザーの導線が明らかになるため、コンバージョン率の向上に向けて的確な改善が行いやすくなります。
コンバージョンポイントの具体例、設定のポイントなどについては以下の記事で解説しています。
ユーザビリティを上げる
ユーザビリティとは、Webサイトやサービスのユーザーにとっての使いやすさのことです。
コンバージョン率のアップを目指すなら、直感的で操作しやすいデザインや、表示の高速化など、ユーザーのストレスを減らす対策は必須といえるでしょう。
特に、スマートフォンでの閲覧が主流となっている現在においては、モバイルフレンドリーなデザインも欠かせません。
ユーザーが快適に操作できる環境を整えることで、離脱を防ぎ、コンバージョン率の向上が期待できます。
EFOに取り組む
入力フォームの最適化(EFO)とは、問い合わせフォームの入力作業をユーザーにとって使いやすく改善することです。
入力フォームは、ユーザーが商品購入や資料請求などのアクションを起こす最後のページです。ここでの離脱を減らせれば、CVの増加に繋がります。
EFOに取り組むために、入力項目を減らしたり、所要時間を表示したりするなど、途中離脱を防ぐデザインや工夫が求められます。
ユーザーの心理的ハードルを下げ、スムーズにコンバージョンまで誘導できるよう、入力フォームを最適化していきましょう。
決済方法を増やす
サイト上で支払いまで完結するシステムの場合、ユーザーの希望する決済方法に対応していないと、離脱してしまう可能性があります。
クレジットカードや電子マネー、銀行振り込みなど、様々な決済方法を用意することで、ユーザーの選択肢を広げ、離脱を防ぐことができるでしょう。
コンバージョンにつながったページを横展開する
ユーザーのニーズに合致しているコンテンツは、コンバージョンに繋がる可能性を高めます。
どのコンテンツがコンバージョンに繋がったのかを分析し、横展開することで、サイト全体のコンバージョン率を改善できるでしょう。
ただし、横展開においては、どの部分がコンバージョンにつながったのかを慎重に見極める必要があります。
また、コンテンツのジャンルによっては、横展開に向いていない場合もあるため、注意が必要です。
サイト構造を整理し検索性を向上させる
サイトの構造を見直し、ユーザーにとって分かりやすいものにすることで、コンバージョン率の改善に繋がります。
特にECサイトでは、商品数が増加するにつれて、サイト構造が複雑になりがちです。
その結果、ユーザーがどの商品がどのディレクトリに格納されているのかわかりにくくなり、目当ての商品を見つけられずに離脱してしまうケースがあります。
このような問題を解決するには、商品検索システムの精度を上げたり、商品カテゴリを整理したりするなどの対策が有効です。
また、パンくずリストを複数設置することで、ユーザーが目的の商品にたどり着きやすくなります。
Web接客ツール・パーソナライズツールを導入する
ページ数の多いサイトでは、ユーザーが目的のページへたどり着くまでの経路がわかりにくくなりがちです。
このようなケースでは、ポップアップやチャットボットを活用したWeb接客ツールが効果を発揮します。
Web接客ツールを導入することで、ユーザーの悩みにリアルタイムで回答したり、適切なページへ誘導したりすることが可能になり、コンバージョン率の向上が期待できるでしょう。
TETORIは、500社以上に導入されているWeb接客ツールです。高機能で操作性が良く、サポートも充実しています。
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ぜひご利用ください。
コンバージョン率を上げるために知っておきたい基礎知識
ここからは、コンバージョン率を上げるため知っておきたい基礎知識を紹介します。
自社のWeb集客の立ち位置を正確に把握したうえで、施策を取捨選択を行なってください。
コンバージョン率の平均は?
Ruler Analyticsのレポートによると、14の業種全体の平均コンバージョン率は2.9%と報告されています。
一方、Contentsquareの調査では1.82%という結果が出ています。
ただし、これらの数値は商材や分野によって大きく異なるため、あくまで参考程度に留めておきましょう。
自社の商材や業界に合わせたベンチマークを設定し、適切な目標値を定めることが大切です。
コンバージョン率の計算方法
コンバージョン率は、コンバージョン数をアクセス数で割ることで算出できます。
なお、アクセス数には、PV(ページビュー)とセッションの2種類があります。PV数はページが表示された回数を示し、セッション数は一定期間内にサイトを訪問したユーザーの訪問回数を表します。
PV数とセッション数は異なる概念であるため、コンバージョン率を計算する際には、適切な指標を使用するよう注意が必要です。
なお、コンバージョン率の計算方法はサイト形態によっても異なります。それぞれの計算方法については以下で紹介しています。
コンバージョン率を上げるならTETORI!
コンバージョン率を高めるための具体的な方法として、14の施策を紹介しました。扱う商材や企業の規模によって、Webサイトの持つ役割は異なるため、自社の課題と照らし合わせたうえで、必要な施策、できる施策から取り組んでみましょう。
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