LPOツールは、マーケティング手法の一つであるLPO(ランディングページの最適化)をサポートするツールです。LPOツールを活用することで、CVRの向上や売上のアップ、運用コストの削減といったメリットが得られます。
しかし、LPOツールにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なるため、どのような点に注目してLPOツールを選べばよいかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、LPOツールの概要やメリット、選定の際に注目するポイントなどについて解説したうえで、おすすめのツール11選をご紹介します。
この記事でわかること
- LPOツールの概要
- LPOツールを選ぶ際に注目すべきポイント
- おすすめのLPOツール
目次
LPOツールとは?
LPOツールとは、LPO(ランディングページ最適化)にかかわる分析機能や、さまざまなテスト機能を備えたツールのことを指します。
LPOは、ランディングページ(LP)のコンバージョン率や成約率を向上させるマーケティング手法の一つで、EFOやSEOと併せてサイト改善に用いられるのが一般的です。
LPOツールでできること
LPOツールには多くの種類があり、搭載されている機能もそれぞれ異なります。LPOツールの一般的な機能としては以下のようなものが挙げられます。
LPを訪問したユーザーがとった行動の把握 | ページの閲覧経験、訪問回数、フォームの申込経験、閲覧ページ数、申込み離脱経験などの把握 |
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LPを訪問したユーザーのサクセス情報の把握 | 都道府県、検索キーワード、法人名、使用デバイス、OS、ブラウザ情報、流入元のサイトなどの把握 |
レポート作成 | Googleアナリティクスやサーチコンソールなどと連携したアクセス解析や、ヒートマップを用いた行動解析などの、結果をまとめたレポートの作成 |
A/Bテストの実施 | AとBのように2パターンのページを作成し、それぞれのコンバージョン率やエンゲージメント率を計測することで、効果のあるページパターンを導き出す |
パーソナライズ設定 | サイトを訪れるユーザーに合わせてコンテンツを出し分けるなど、一人ひとりに最適化したランディングページの表示 |
エントリーフォームの最適化 | 入力フォームの利便性を高め、ユーザーのストレスを軽減することで離脱率を下げる |
LPOツールを導入するメリット
LPOツールを導入するメリットとしては、LPOの精度向上や、コストの削減が挙げられます。
ユーザーの行動把握や、ヒートマップ解析、ABテストといった機能を活用することで、LPの課題と改善点が明らかになり、効果的な施策を行うことが可能です。
また、データ解析やレポート作成は自動でおこなわれるため、LPの運用コストを削減することにもつながるでしょう。
LPOツールを比較する際のポイント
LPOツールには多くの選択肢があり、機能や料金、サポート体制それぞれに異なるため、自社の導入目的や予算にあったものを選ぶ必要があります。LPOツールを比較・検討する際のポイントは以下のとおりです。
- 目的に沿った機能が備わっているか
- 分析・レポート・テスト機能が使いやすいか
- 予算内での運用が可能か
- サポート体制が整っているか
それぞれ見ていきましょう。
目的に沿った機能が備わっているか
まずは、LPOツールを導入する目的を明確にし、それを達成するために必要な機能を洗い出しましょう。
目的が曖昧なままLPOツールを導入してしまうと、「導入したものの必要な機能が搭載されていなかった」「必要な機能のみを安価で利用できるツールがあるのに、高額で多機能なツールを導入してしまった」といった失敗を招く可能性があります。
TETORIを例に挙げると、ユーザーの訪問回数やページの閲覧経験、閲覧ページ数など複数の行動履歴が把握できるほか、ポップアップやチャットボットを出したりABテストを実施したりすることも可能です。
このほか、ツールごとにさまざまな機能が備わっているので、必要な機能と予算などを考慮して、自社に適したツールなのかを慎重に判断してください。
分析・レポート・テスト機能が使いやすいか
LPOツールの運用では、データ分析した結果をもとにテストを行い、その効果をまた分析するといったように、検証と改善を繰り返し行います。
そのため、改善の基準となる分析データが充実しているか、わかりやすいレポートが自動作成されるかなどを確認しておきましょう。
検証や改善を実行する人が使いやすいかどうかも重要なので、ツールの操作性や設定画面の見やすさなども比較するのがおすすめです。
ツールの利用に高度な技術が必要なようでは活用しきれない可能性があるため、簡単で使いやすいツールを選びましょう。
予算内での運用が可能か
LPOのツールの導入が負担にならないよう、予算内で運用できるLPOツールを選びましょう。
LPOツールには月額制や従量課金制など、さまざまな料金体系があり、金額もそれぞれ異なります。なかには無料で利用できるサービスも存在します。
事前にLPOにかける予算や運用の方向性を決めてから、どの料金体系が自社にマッチしているか比較・検討しましょう。
LPOは何度もテストを繰り返して施策を実施するため、長期間の運用を視野に入れて予算を組むことが大切です。
サポート体制が整っているか
LPOツールのサポート体制も、ツールごとに異なります。とくに、LPOツールを初めて導入する場合は、導入支援や改善提案などのサポート体制が充実しているツールを選ぶのがおすすめです。
また、ツールを提供している企業によっては、研修やコンサルティングを行っている場合もあります。自社にノウハウやリソースがない場合は、それらを活用してみましょう。
なお、同じサービスでも、プランによってサポートの範囲や内容が変わるケースがあります。導入前に確認してみましょう。
おすすめLPOツール11選
ここからは、おすすめのLPOツールを11選ご紹介します。
紹介するサービスは以下のとおりです。
- TETORI
- Ptengine
- Mouseflow
- Optimizely
- AIアナリスト
- Visual Website Optimizer(VWO)
- SiTest
- CVX
- Squad beyond
- KAIZEN UX
- DLPO
順番に見ていきましょう。
TETORI
TETORIは、Webサイトの訪問者を分析し、一人ひとりに適したコンテンツをチャットボットやポップアップバナーで表示することで、離脱防止やコンバージョンアップを実現するLPOツールです。
業種別の豊富なテンプレートが利用できるため、効果的な施策をスピーディーに実行できます。
特徴 |
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料金体系 | 月額1万円~(無料トライアルあり) |
機能 |
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公式サイト | https://www.tetori.link/ |
Ptengine
Ptengineは、一つのタグを設置するだけで、Web接客、クリエイティブの編集、ヒートマップ解析といった機能がノーコードで使用できます。
簡単な操作でユーザーの分析から施策の実行、改善まで行えるので、スピード感をもって改善サイクルを回すことが可能です。
特徴 |
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料金体系 | 月額5,478円~(無料プラン、無料トライアルあり) |
機能 |
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公式サイト | https://www.ptengine.jp/ |
Mouseflow
Mouseflowは、Webサイトそのものではなく、ユーザーの行動にフォーカスする分析ツールで、解像度の高い情報を得ることが可能です。
サイト上のユーザーの振る舞いを正確に捉え、問題点を明らかにすることで効果的な改善施策が実行できるでしょう。
特徴 |
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料金体系 | 月額1万円~(無料プラン、無料トライアルあり) |
機能 |
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公式サイト | https://mouseflow-jp.com/ |
Optimizely
Optimizelyは、Webサイトを最適化するために有効なABテストが簡単に実施できるツールです。専門的な技術を必要としないため、誰でも簡単にテストが実行できます。
Google Analytics、Adobe Analyticsなどの解析ツールとも連携できるため、詳細な分析が可能です。
特徴 |
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料金体系 | 要問い合わせ(デモ版あり) |
機能 |
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公式サイト | https://optimizely.gaprise.jp/ |
AIアナリスト
AIアナリストは、Google Analyticsやサーチコンソール、広告データなどと連携し、アクセス解析とサイトの改善提案を行うツールです。
38,000サイトを分析して得たノウハウを用いて、課題の洗い出しから改善までを高速で実施できます。
特徴 |
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料金体系 | 要問い合わせ(無料プランあり) |
機能 |
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公式サイト | https://wacul-ai.com/ |
Visual Website Optimizer(VWO)
Visual Website Optimizer(VWO)は、HTMLやCSSといった知識がなくても、ABテスト、多変量テスト、スプリットURLテストなどが簡単に実施できるツールです。
Google Analyticsと連携できるほか、標準搭載されているヒートマップ機能が追加料金なしで使え、ユーザーの詳細な行動解析が行えます。
特徴 |
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料金体系 | 要問い合わせ |
機能 |
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公式サイト | https://www.assion.co.jp/lp/05b/ |
SiTest
SiTestは、ヒートマップを用いた解析データと、Google Analyticsやサーチコンソールで得たデータを根拠にサイトの改善を行います。
ABテストや多変量テストのパターンがノーコードで作成できるので、誰でも簡単に改善施策を実行することが可能です。
特徴 |
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料金体系 | 要問い合わせ(無料プラン、無料トライアルあり) |
機能 |
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公式サイト | https://sitest.jp/ |
CVX
CVXは、ランディングページの新規作成から、テストを用いた改善施策までオールインワンで行えるLPOツールです。
およそ200種類のデザインテンプレートが標準搭載されており、ノーコードで編集できるため、クリエイティブの作成に時間を取られる心配がありません。
特徴 |
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料金体系 | 要問い合わせ(無料トライアルあり) |
機能 |
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公式サイト | https://lpo.conversion-x.jp/ |
Squad beyond
Squad beyondは、ノーコード、ローコード、HTMLコードでの編集など、さまざまなモードでランディングページの作成ができるので、自社のリソースに関わらず効果的な施策が行えます。
ウィジェットパーツを組み合わせるだけでLPの作成や変更ができるほか、設定不要でヒートマップ解析が実施できます。
特徴 |
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料金体系 | 要問い合わせ(デモ版あり) |
機能 |
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公式サイト | https://squadbeyond.com/ |
KAIZEN UX
KAIZEN UXは、高い分析力に定評があるツールです。50,000施策以上の実績で得たノウハウを用いてWebサイトの改善を行います。
専門的な技術と知識を持ったプロジェクトチームが施策をサポートしてくれるので、リソースのない企業でもサイト改善を実行することが可能です。
特徴 |
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料金体系 | 要問い合わせ |
機能 |
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公式サイト | https://kaizenplatform.com/ux |
DLPO
DLPOは、実装に必要な社内リソースがない場合でも安心して導入できます。LPOツールとしての機能だけでなく、コンサルティング、テスト代行、DLPO設定代行といった支援サービスが充実しています。
テストの結果、有効ではないと判断されたページを自動で停止させることができるので、担当者の手を煩わせる心配もありません。
特徴 |
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料金体系 | 月額10万円~(詳細については要問い合わせ) |
機能 |
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公式サイト | https://dlpo.jp/ |
LPOツールならTETORI!
LPOツールを導入する際は、目的や予算を明確にしたうえで、それぞれのツールを比較検討し、自社にあったものを選定することが大切です。
これまでに紹介した複数のツールの中から、自社の目的に合った機能を備えているツールを選定するとよいでしょう。
TETORI(テトリ)なら、ユーザー一人ひとりに最適化したランディングページで、コンバージョン率を高めることが可能です。
豊富なテンプレートを用いてクリエイティブの作成が行えるので、専門的な知識がなくても簡単に改善施策が実行できます。
トライアルの時点から専任スタッフによるサポートをご提供するので、スムーズにLPO施策に取り組めるでしょう。