
「チャットボットの導入費用はいくら?」
「どれくらいの値段のものを選べば良いのか分からない」
チャットボットの導入を検討するうえで、費用にまつわる上記のような悩みをお持ちの方も少なくないでしょう。
そこで本記事ではチャットボットの主な費用や、費用を左右する要素について解説します。よくある質問にも回答しているので、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- チャットボットの導入にかかる費用相場
- チャットボットの費用を左右する要因
- チャットボットの費用の内訳
目次
チャットボットの費用相場
チャットボットの導入費用は製品ごとの差が大きく、「相場は〇〇円」と単純にはいえません。月額だと1万円~100万円ほどかかる場合もあります。また初期費用も0円~100万円ほどと幅があります。
基本的に、価格帯が高いチャットボットほど高性能で使える機能も多くなります。自社が必要とする機能やカスタマイズの自由度などを正しく認識できれば、どの価格帯のチャットボットがふさわしいかは自然と決まるでしょう。
下表は、有名なチャットボット5サービスの費用をまとめたものです。選定時の参考にしてください。
初期費用 | 月額(運用)費用 | サポート費用 | |
---|---|---|---|
TETORI | 要問合せ | 要問合せ(月額1万円~) | 月額料金に含まれる |
CB3(シービースリー) | 25万円~ | 10万円~ | 60万円~ |
Cross Talk(クロストーク) | 5万円 | 39,800円 | 要問合せ |
Tebot(ティボット) | 0円 | 45,000円 | 月額料金に含まれる |
AI Messenger Chatbot(エーアイメッセンジャーチャットボット) | 50万円~ | 15万円~ | 要問合せ |
チャットボットの費用の内訳

チャットボットにかかる主な費用は以下のとおりです。
- 初期費用
- 月額(運用)費用
- サポート費用
それぞれの費用について、詳しく解説します。
初期費用
チャットボットを導入する際には、Webページへの設置費用など、システムやソフトウェア面での費用が発生します。この点は他のITツールと同じです。
チャットボットで特徴的なのが、シナリオやQ&Aの用意に費用がかかる点。チャットボットを使用したユーザーが、求める情報をスムーズに得られるように、導入時に準備を整えておく必要があります。シナリオやQ&Aをすべて自社で用意するのであれば、初期費用は安く抑えられるでしょう。
一方で、高度なAIを搭載したチャットボットを導入する場合は、シナリオやQ&Aを自動で改善していくための初期設定を、自社では行えないことが多いです。チャットボットを提供する会社のエンジニアの工数がかかるため、初期費用が高くなります。
月額(運用)費用
チャットボットには、月額利用料がかかるのが一般的です。月額利用料は定額である場合もあれば、利用状況によって変動する場合もあります。変動する場合は、ユーザーに利用された回数や、チャットボットを通じた成約数などが考慮されます。
また、SNS連携などのオプションを追加すると、月額利用料が上乗せされることが多いです。月額利用料の増加は、長期的に見て大幅にコストが増える要因になります。
一度にかかる初期費用と比べると、月額費利用料は少額に感じやすいため注意が必要です。たとえば、チャットボットを3年間使えば、「月額利用料×36カ月」の金額がランニングコストとなります。数年分の費用の総額を、導入前に見積もっておきましょう。
サポート費用
月額利用料とは別に、サポート料金が毎月かかる場合があります。チャットボットを運用するにあたっては、トラブル対応などでチャットボットの提供会社の協力が必要になることも多く、そこにかかる費用です。
チャットボットを効果的に運用するためには、継続的にシナリオを改善したり、Q&Aを追加していく必要があります。これらを自社で行おうとすると、社員が改善のノウハウを覚える必要がありますし、作業自体に時間も取られます。
改善作業をチャットボットの提供会社に代行してもらえるのであれば、自社の社員の負担を減らせるため、サポート料金が高くてもそれに見合った価値があるといえるでしょう。サポート料金は「安いほど良い」というものではないため、サポート内容と費用のバランスを見て検討しましょう。
チャットボットの費用を左右する要素
チャットボットの費用を左右する主な要素として、以下の5つが挙げられます。
- AI機能の搭載有無
- オプション
- カスタマイズ性
- 登録できるQ&Aの数
- サポートの手厚さ
各要素についてりかいを深めることで、自社に必要な機能や性能が見えてくるかもしれません。
AI機能の搭載有無
タイプ | 特徴 | 初期費用 | 月額費用 |
---|---|---|---|
AI型 | 導入コストやランニングコストは高め 自動学習・改善が可能 |
50万~100万円 | ・AI搭載(カスタマイズ不可)月額10万~30万円 ・AI搭載(カスタマイズ可)月額30万~100万円 |
シナリオ型(AI搭載なし) | 導入コストやランニングコストは安め 導入後のメンテナンスや人手での改善が必要 |
0~5万円 | 月額1万~5万円 |
チャットボットは人工知能(AI)が搭載されているAI型と、搭載していないシナリオ型に分けられます。AI型のチャットボットの方が、価格が高くなる傾向にあります。ただし、チャットボットにおける「AI」はかなり広い意味で使われており、製品ごとにどのようなAIなのか詳細を確認することが必要です。
AIと聞くと「自動的に学習して、顧客とのやり取りを改善する」というイメージを持たれる方もいますが、実際にはそうしたチャットボットはほとんどありません。価格としては月額10万円以上するチャットボットであれば、自動で改善する「機械学習」と呼ばれる機能を持っていることが多いです。
「AI搭載」とアピールされていても、安価なチャットボットでは改善の際に人手が必要で、AIを搭載しないチャットボットと差がないことも少なくありません。「AI搭載」という文句に惑わされず、価格に見合った機能が付いているのか見極めましょう。
オプション
チャットボットにオプションを付けると、その分価格は高くなります。オプションとは、たとえば以下のような機能です。
- SNS連携:LINEやFacebookなどのアプリ内で使用できる
- プッシュ通知:顧客や管理者のスマホにプッシュ通知を送る
- 有人対応への切り替え:自動では対応しにくい場合に担当者が対処できる
こうしたオプションを利用する場合、月額料金にプラスして、別料金を請求される場合や、ハイエンドなプランへの登録が必要となる場合があります。ほとんど使わないオプションのせいで、費用が高額になってしまうケースは少なくありません。自社のチャットボットの用途を考えたうえで、本当に必要なオプションだけを追加しましょう。
カスタマイズ性
自社の業務に合わせてカスタマイズするほど、チャットボットは高額になります。開発費用や、導入後のサポート費用がかかるためです。
たとえば、「自社システムと連携させたい」「特殊な機能を追加したい」など、チャットボットの製品によっては細かい要望に対応でき、それ自体は利点といえます。ただし、個別対応してもらったぶんだけ、費用がかかる点には留意しておきましょう。
カスタマイズの費用を抑えたい場合は、自社が必要とする機能を標準で搭載しているチャットボットを選ぶのも一手です。カスタマイズするよりも安価で済む場合が多いだけでなく、運用開始までの期間を短縮できるメリットもあります。
登録できるQ&Aの数
チャットボットに登録できるQ&Aの数によっても、費用が変動します。基本的に、多くのQ&A登録できるものほど高額です。
なかには、1〜100問までは月々30,000円、200問〜500問までは月々5,000円というように、Q&Aの数に応じて段階的に料金が高くなるチャットボットサービスもあります。
自社のチャットボットにどの程度の数のQ&Aが必要か、あらかじめ目処をつけたうえでサービスを選定すると良いでしょう。
サポートの手厚さ
導入時や運用中のサポートも、費用を左右する要素です。チャットボットに関するサポートには、以下のようなものがあります。
- 導入前のヒアリング
- 運用中の相談窓口
- 操作方法や機能の案内
- シナリオ作成やQ&Aの作成代行
原則としてサポートが手厚いほど費用も高額になりますが、費用を抑えたいからといってサポートを軽視するのは危険です。
適切なサポートを受けることで、チャットボットの効果を最大限発揮できる可能性が高まります。費用対効果を踏まえたうえで、どの程度のサービスが必要なのかを検討しましょう。
チャットボットの費用に関するよくある疑問
最後に、チャットボットの費用に関する、よくある2つの質問に回答していきます。
チャットボットの費用対効果は合う?
チャットボットの導入効果は、導入の目的によって異なりますが、具体的には以下のようなものが挙げられます。
- 人件費の削減
- 業務の効率化
- リピーターの獲得
ただし、実際に十分な費用対効果をあげられるかは、導入するツールと使い方次第です。たとえ高額なツールを導入しても、機能を使いこなせなければ費用対効果は低くなってしまうでしょう。また、チャットボットは導入して終わりではなく、継続的な効果検証と改善が必要です。導入後一時的に効果があったからといって、その後の更新を実施しなければ、費用対効果が下がりかねません。
加えて、Webサイトの状態によっても費用対効果の合う合わないは変わります。例えばページ数が少なくすぐに目的のページにたどり着けるようなWebサイトでは、チャットボットの費用対効果は低くなります。そのため、自社が抱える問題に対してチャットボットの導入が最適なのか、事前にきちんと精査する必要があるでしょう。
シナリオ型チャットボットの導入費用ってどれくらい?
シナリオ型チャットボットは、事前に設定したシナリオどおりに会話をするチャットボットのことです。シナリオ型チャットボットの導入費用は、以下のとおりです。
初期費用 | 0~10万円 |
---|---|
月額(運用)費用 | 1,500円~ |
シナリオ型チャットボットと生成AI搭載型を比較すると、シナリオ型チャットボットのほうが費用を抑えて導入できます。また、既存のFAQやデータベースがあれば、導入コストを抑えながらも簡単に実装できるのも魅力です。
まとめ
チャットボットの費用は、AI機能の有無やオプション、カスタマイズ性など、さまざまな要素によって変動します。
初期費用は0~100万円、月額料金で1万~100万円と幅が広く、高性能なものや多機能なものほど高額になるので、自社荷必要な性能や機能を見極めたうえで導入することが重要です。
TETORIは、多くの機能と使いやすさを兼ね備えていながら、価格も抑えてご利用いただけるチャットボットツールです。専門知識がなくても簡単にチャットボットの導入が可能です。見積もりにも対応いたしますので、ぜひ気軽にご相談ください。