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直帰率の平均はどれぐらい?同業種の平均を上回っている場合の対処法は?

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直帰率の平均はどれぐらい?同業種の平均を上回っている場合の対処法は?
自社サイトの直帰率が高いと、すぐに改善したくなるものです。しかし、そもそも直帰率の平均値がどれくらいなのかはご存じでしょうか。

直帰率が高いと、ユーザーを引きつけられていないため、すぐに改善に着手した方が良い場合もあります。しかし、業種やサイトの違いによって、平均値や目安とすべき数値は異なります。

この記事では、直帰率の平均値をタイプ別にご紹介した後、直帰率の平均を考える際に押さえておきたいポイント、平均値を超える場合の考え方を解説します。Webサイト分析の担当者は、ぜひ参考にしてみてください。

本題に入る前に、直帰率の定義や見方を改めて確認したい方は、こちらの記事をご覧ください。


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直帰率の平均【サイト・職種・流入経路・デバイス別】

直帰率の平均【サイト・職種・流入経路・デバイス別】<
2022 Digital Experience Benchmark Reportのレポートによると、2021年における全体の直帰率の平均は50%で、2020年よりも3%高くなっています。ただし、直帰率が平均より高くても、問題がないと考えられる場合があります。サイトの種類や職種によって、直帰率の平均は変化するからです。

ここではさまざまなタイプ別に直帰率の平均をご紹介します。まずは自社サイトが該当する数値を確かめてみてください。

サイト種類別の直帰率の平均値

まず比較するのは、同じ種類のサイト別に見た直帰率の平均です。辞書サイトや、ランディングページ・ブログは最初のページでユーザーが満足することが多いため、直帰率が高い傾向にあります。90%前後となるケースも珍しくありません。

対してECサイトの場合は、各商品ページや購入画面など複数ページを回遊するため、直帰率が低くなります。

下記の表と比べて大きく数字に乖離がある場合は、原因を調べてみてください。

サイト種類平均直帰率
辞書・ブログ・ポータルサイト65〜90%
ランディングページ60〜90%
コンテンツWebサイト35〜60%
リードジェネレーションサイト30〜55%
B2Bサイト25〜55%
eコマース(ECサイト)20〜45%

職種ごとの直帰率の平均値

続いて、職種ごとの直帰率の平均値です。最も直帰率が高いのは、B2B向けサイトで65%です。目的意識を持って訪問したものの、欲しい情報が得られず直帰していると推測されます。

一方、食料品や家庭用品、ファッション、旅行業界などは、ユーザーが購入などの目的を持って訪問していることが多く、商品やプランを比較するためにあらゆるページを回遊する傾向があります。そのため、直帰率が低くなります。

職種平均直帰率
自動車関連46%
B2B65%
ヘルス・アンド・ビューティー49%
エネルギー37%
家庭用品・家具44%
食料品44%
家電56%
ラグジュアリー業界47%
メディア59%
医薬品60%
ファッション44%
金融58%
通信54%
旅行42%

流入経路別の直帰率の平均値

流入経路によって直帰率が大きく異なる可能性があるため、注意深くチェックする必要があります。

最も平均直帰率が高いのはディスプレイ です。バナー広告など不特定多数に配信されるため、直帰率が高い傾向にあります。

対してリファラルやEメールなどは、あらかじめ興味を持ちそうな人をターゲットに配信されるため、ユーザーがサイトにたどりついた時点ですでに興味関心が高い状態で、回遊されやすいと考えられます。

こちらも、下記の表と比べて数値に大きな差があるのであれば、改善を検討するのがおすすめです。

流入経路平均直帰率
ディスプレイ56.50%
ソーシャル54%
ダイレクト49.90%
ペイドサーチ44.10%
オーガニックサーチ43.60%
リファラル37.50%
Eメール35.20%

デバイスごとの直帰率の平均値

デバイス別の直帰率の平均は、次の通りです。
デバイス平均直帰率
デスクトップ50%
モバイル51%
タブレット46%
デスクトップユーザーやモバイルユーザーの半数が、1ページ見ただけで離脱しています。ここで注目したいのはデスクトップの数値です。上の表は2021年のデータですが、2020年のデスクトップの平均直帰率は45%でした。1年間で5%も直帰率が上がっているのは、 モバイルファーストインデックスへの対応としてスマートフォン向けの対策をしているWebサイトが多くあり、デスクトップの対策がおろそかになっている 可能性が考えられます。

直帰率の平均について押さえておきたいポイント

ここでは直帰率の平均に関して、よくある疑問について解説していきます。
  • ECサイト(ネットショップ)の直帰率が低い理由
  • BtoB企業の直帰率が低くなりやすい理由
  • ブログ・オウンドメディアの直帰率が高いのはなぜ?
  • ランディングページの直帰率が高いのは問題ない?

ECサイト(ネットショップ)の直帰率が低い理由

ECサイトは全体的に他のサイトと比べて直帰率が低めです。その理由はECサイト特有の「関連商品の提示」が関係します。

たとえば、ECサイトで本を買ったとします。購入ページに進んだときに、同じ著者の本が表示されていたり、同じテーマで人気の本が表示されていたりしたら、そちらも気になってクリックしてしまう方は多いでしょう。

その他にも、ユーザーのWebサイト上の行動を記憶して、おすすめの商品を表示する「レコメンド機能」によって、オンライン上の接客を受けることもあります。

このように、一人ひとりのユーザーに最適化された商品が次々に表示されることが、ECサイトの直帰率が低い大きな理由となっています。

BtoB企業の直帰率が低くなりやすい理由

BtoB企業のWebサイトも直帰率が低い傾向にあります。BtoBサイトの場合は、目的意識が明確な購買意欲が高いユーザーが集まりやすく、商品理解のために複数ページを回遊する傾向が高いためです。

ただし、BtoB企業のサイトであってもコラムなどは、直帰率が高くなります。

そのため、ユーザーがコーポレートサイトに訪れる流入経路(例:オーガニックか、ダイレクトかなど)を確認した上で、直帰率が適正値かどうかを判断する必要があります。

ブログ・オウンドメディアの直帰率が高いのはなぜ?

ブログ記事は直帰率が高い傾向にあります。これは、何らかの悩みを持ったユーザーが検索エンジンの上位に上がっているWebページに流入し、そのページで疑問が解消される場合が多いためです。また、リピーターが最新の記事だけを読んで直帰している可能性も考えられます。

記事内に内部リンクを設置し、他ページへの導線を設けたり、問い合わせや資料請求のCTAを設置したりすることである程度改善できますが、例えばECサイトのように劇的に直帰率が低くなることは稀です。

ランディングページの直帰率が高いのは問題ない?

ランディングページ(LP)の直帰率は平均70〜90%といわれており、基本的に直帰率が高い傾向にあります。いかにデザインが洗練されて、作り込まれたものであっても大きく変わることはありません。

その理由は、ランディングページはあくまでもコンバージョン(資料請求・商品購入)につなげることが目的であるためです。つまり、他のWebサイトのように、複数ページに遷移させるような導線が設置されないため、必然的に直帰率が高くなります

反対にいえば、直帰したユーザー以外はコンバージョンにつながっている可能性が高いといえます。つまり、ランディングページの直帰率を下げることは、CVRを高めることにつながるため、ランディングページの直帰率はサイト運営者にとって重要な指標といえます。

ランディングページの直帰率改善に関する具体的な方法については以下の記事も併せてご覧ください。
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直帰率が平均より異様に高い場合、内部リンクの置き方や数を見直して改善を図っていくのが良い方法です。TETORIはポップアップやCTAの作成・パーソナライズが可能で、ABテストもできるため直帰率の改善に効果的なツールです。ぜひお試しください。

自サイトの直帰率が平均を明らかに上回っている場合の考え方

自サイトの直帰率が平均を明らかに上回っている場合の考え方
直帰率はサイトの種類や職種によって変わるため、直帰率の大小に一喜一憂する必要はありません。しかし、直帰率の改善によって、ビジネスの拡大につながる可能性があることも事実です。

ここでは、自社サイトの直帰率が平均値より明らかに高い場合に落ち着いて対処するために、押さえておきたい考え方をご紹介します。

同職種のサイト平均と比べて高い

理由はいくつか考えられます。まず、一般ユーザーの主な流入口となるトップページのデザインが悪い可能性があります。ファーストビューでユーザーの関心を引きつけられなかったり、サイト全体から信頼性を感じられなかったりして、そのままサイトから離れているかもしれません。

他にも、知りたい情報への導線が悪い可能性があります。ユーザビリティが悪いとユーザーにストレスを与えてしまい、直帰の原因につながります。また、情報が散見しているとユーザーは商品やサービスからどんな利益を得られるかわからず、成約の決め手を見つける前にはなれているかもしれません。

このように、ユーザー目線でチェックしていくことが重要です。

同種ページの平均と比べて高い

業種の特性に合ったコンテンツを提供できているか、確認しましょう。

例えば、ECサイトの商品ページで、セッション数に大きな差はないのにも関わらず、ページごとに直帰率が異なる場合があります。他の商品や他社のECサイトと比較して、商品の特徴がわかりやすい文章で書かれているか、ユーザーの目を引く魅力的な画像が使われているかなどをチェックしましょう。直帰率が低いページの特性が分析できたら、ページの改善をする、よく回遊されているページの内部リンクを貼るなどして、ユーザーの直帰を防ぐ施策を行います。

ただし、 参照元やメディアタイプによって直帰率は大きく変わる ため、一概に高い・低いといえないところがあります。先述の表の数値はあくまで目安として参考にして、他ページとのバランスもチェックしてみてください。

チャネルの平均と比べて高い

特定のチャネルの直帰率のみが高い場合、そのチャネルへの集客手段に問題がある 可能性があります。例えば、ペイドサーチの直帰率が高いのであれば、広告内容とページコンテンツが一致していない可能性があります。広告に使用している画像や文章をチェックし、キーワードとページコンテンツが一致するよう、適切な内容に改善しましょう

デバイスの平均と比べて高い

スマートフォンでインターネットへアクセスする人の割合は約7割で、PCよりも多くなっています。しかし、PCと違い、スマートフォンは画面表示の領域が限られており、別ページへ遷移しにくいため、直帰率が高くなる傾向があります。

グローバルナビゲーションを固定で設置するなど、 ユーザーが遷移しやすい状況を作り出す ことが重要です。

直帰率の平均まとめ

本記事では、直帰率の平均値と、押さえておきたい考え方について解説しました。直帰率は、サイトの種類や職種によって平均が異なるため、どれくらいが適正であるかというのは一概にいえません。しかし、目安の数値を知っておくことで、直帰率を改善すべきかどうかを客観的に判断することができます。改善に着手する前に、一度把握しておくと良いでしょう。

また直帰率だけに焦点を当てるのではなく、コンバージョン率なども併せて確認することによって、問題があるページを見つけやすくなるでしょう。直帰率に課題があるページを特定できたならば、本記事で紹介した対策を参考に、改善に着手してみてください。

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