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Webサイトの離脱率の平均は?ページの種類別に解説

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「自社サイトの離脱率は高すぎるのではないか?」
「Webサイトの離脱率の平均はどのくらいなんだろう?」
「離脱率が高くても問題ない場合もあるのだろうか?」

こうした疑問をお持ちではないでしょうか。離脱率はWebサイトを分析する際にチェックするべき、重要な指標です。

この記事ではページの種類別に、離脱率についての考え方を詳しく解説します。ぜひ最後まで読んで、Webサイトの分析と改善にお役立てください。

Webサイトの離脱率の平均は

離脱率の平均値・目安

離脱率の平均値・目安
離脱率のデータの見方がわからなかったり、定義を勘違いをしていたりすると、Webページの正確な分析はできません。そこでまずは離脱率の定義や、離脱率の平均値や目安があるのかを解説します。

離脱率に平均値はある?

離脱率の定義は以下の通りです。
離脱率(%)=そのページからサイトを離脱した回数÷ページの表示回数×100
じつは離脱率には、Webサイトの質の判断に使える平均値はありません。「離脱率が平均値より高いサイトは改善が必要」「離脱率が平均値以下だから良いブログ」といった、単純な使い方はできないのです。

とはいえ、離脱率が何の指標にもならないわけではありません。自社のWebサイトやブログ内のページごとに離脱率を確認することで、サイトの改善に役立てられます。離脱率の利用方法については後述します。

直帰率には平均値の目安が存在する

離脱率とは異なり、直帰率には業界やページの種類ごとに、平均値の目安が存在します。「不動産業界のWebサイトなら〇%程度」「ランディングページなら約〇%」といったデータがあるので、自社サイトの数字と比べて、サイトの質を判断する材料として使えます。

直帰数とは、そのページだけを見てサイトを離脱した回数のことです。直帰率は、直帰数を使って以下のように定義されています。
直帰率(%)=直帰数÷サイト内でそのページを最初に訪れた人の数×100
離脱率と直帰率は混同してしまいがちなので、注意しましょう。直帰率が高いことに問題を感じている場合は、こちらの記事をお読みください。

離脱率が高い=悪ではない理由

離脱率が高いページがあったとしても、そのページに問題があるとは限りません。ページによっては、離脱率が高いことが自然な場合もあるからです。

たとえばWebサイトで特定の情報を探している人は、その情報が見つかれば満足してサイトを離脱するでしょう。訪問者を満足させたことによって、離脱率が上がることもあるのです。

離脱率が高いというだけで、そのページが悪いとは言えません。そのページの役割や目的を考慮したうえで、離脱率の数字を評価する必要があります。

離脱率を下げたいページ

離脱率を下げたいページ
離脱率を下げたいページを2つ紹介します。いずれも商品・サービスを販売するページであり、離脱率の改善が売上アップに直結します。これらのページの離脱率は最優先で改善しましょう。

LP

LP(ランディングページ)は、特定の商品の購入やサービスの申込みを促すことに特化したページです。LPは成約率を高めるため、他のページへのリンクをほとんど設置しません。「購入するか、離脱するか」を訪問者に迫るのが、LPの特徴です。

そのためLPは離脱率が高い傾向があり、もともとの離脱率が高いからこそ、改善の余地が大きいです。離脱を防げば購入や申込みに確実につながるので、わずかな離脱率の改善が、大きな売上アップをもたらします。

LPの離脱率を改善するには、購入や申込みをしたくなるように、商品やサービスの魅力を工夫して伝えましょう。データを分析しながら、改善を重ねる必要があります。ターゲットではない人をLPに誘導してしまっている場合もあるため、LPへのリンクを貼っているページを見直すことも有効です。

フォーム・カート

フォーム・カートも離脱率を下げたいページです。フォーム・カートまでたどり着いている人は、購入や申込みまであと一歩という段階にいます。この段階の人に離脱されることは大きな機会損失なので、なんとしても避けたいところです。

フォーム・カートを離脱される原因としては、情報の入力がしにくかったり、入力項目が多すぎたりすることが挙げられます。利用者にとって使いやすいフォーム・カートにするために、細かい改善を何度も繰り返しましょう。

「フォーム・カートは初期状態から何も変えていない」という場合も多いでしょうが、それではいけません。フォーム・カートには徹底的にこだわって、確実に購入や申込みを完了してもらうことが大切です。

改善の優先度が低いページ

改善の優先度が低いページ
逆に離脱率の改善の優先度が低いページを2つ紹介します。Webサイトの改善に使える労力や時間は限られているので、まずは優先度が高いページの改善に集中するべきです。そのために、改善を後回しにしてかまわないページを知っておきましょう。

サイト内ブログページ

サイト内のブログページは、改善の優先度が低いです。特に検索からのアクセスの場合、ブログ記事を読んだことで悩みが解決して、サイトを離脱していることが多いからです。

ただ情報を探しているだけの人は、購入意欲が低いため、商品の購入などにつなげにくくなります。Webサイト内の他のページに誘導したとしても、売上アップへの効果は大きくない可能性があります。

仮にブログページを改善する場合は、購入や申込みにつながりやすいページを優先するなど、どのページから改善するかの優先順位は必ず考えましょう。「離脱率の高いページから改善しよう」と単純に考えているだけでは、労力と時間をかけても売上は増やしにくいです。

コンバージョンページ

商品の購入や申込みなどの後に表示されるページをコンバージョンページと言います。コンバージョンページは、サイトを訪れた目的を果たした後に表示されるページなので、その後は離脱するのが自然です。そのため改善の優先度は低くなります。

買い物後にさらに別の商品を購入を促すこともできますが、それがさらなる購買につながる可能性は高くないでしょう。まずはLPやフォーム・カートを改善して、最初の購入をしてもらうことを目指しましょう。

離脱率を改善するには?

離脱率を改善するためには、内部リンクを充実させましょう。Webサイトを離れるのではなく「サイト内の別のページを見てみる」という選択肢を、訪問者に与えるのです。

「ほしい情報がなかった」と感じた人であれば、リンク先のページで情報を探し続けてくれるかもしれません。また目当ての情報をすでに見つけた人に「この情報も知りたい」と思わせられれば、内部リンクをクリックしてもらえるでしょう。

ただしむやみに内部リンクを増やしても効果は見込めないので、関連度が高いリンクを厳選して追加することが大切です。リンク先をクリックしたくなるように、誘導する文章も加える必要があります。

離脱率を改善する方法は、下記のページでさらに詳しく解説しているので、合わせてお読みください。

離脱率の平均まとめ

離脱率の平均について解説しました。Webサイトの質の判断に使える「離脱率の平均値」はありません。サイト内のページごとに、役割や目的を考慮したうえで、離脱率の改善が必要かどうかを判断しましょう。

離脱率を改善する際には、LPやフォーム・カートなど、売上に直結するページを優先するべきです。わずかな離脱率の改善が大きな売上アップにつながるので、何度も改善を繰り返しましょう。

Webサイトの離脱率を改善するには、Web接客ツールのTETORIを利用することも有効です。TETORIは低予算で導入できる離脱率改善ツールです。無料のお試し利用も用意しています。ご興味があれば、お気軽にお問合せください。