自社サイトやLPを運用するなかで、「自社サイトのパーソナライズを進めたい」「具体的な導入効果を知ったうえで検討したい」と考える担当者の方は多いでしょう。
そこで本記事では、Webサイトのパーソナライズにおける成功事例16選を、業界別に詳しく紹介します。成果を出すためのポイントも解説しますので、ぜひ自社の施策にお役立てください。
この記事でわかること
- 業界別のWebサイトのパーソナライズ活用事例
- 施策を成功に導くための設計ポイント
目次
【業界別】Webサイトのパーソナライズ事例
Webサイトのパーソナライズにおける最適なアプローチ方法は、業界やターゲットによって大きく異なります。ここでは、業界別の事例を以下の5つに分けて解説します。
- 教育系サイト
- 採用・転職系サイト
- 宿泊施設系サイト
- 不動産・BtoB系サイト
- ECサイト・その他
教育系サイト
教育系サイトは、進学検討のフェーズがユーザーごとに大きく異なるため、閲覧ページや訪問回数、利用デバイスなどの行動データをもとに、情報提供を最適化することが重要です。
こうした前提を踏まえ、下表のような施策を取り入れることで、オープンキャンパスの申込みや問い合わせ数の増加が期待できます。
| 主なクリエイティブ |
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|---|---|
| 主な施策条件 |
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以下では、これらの施策を活用した事例を3つ紹介します。
再訪問かつOCページ未閲覧ユーザーをOCページへ誘導

オープンキャンパスの集客に注力する専門学校の事例です。再訪問とオープンキャンパスページ未閲覧ユーザーに回遊施策として、直近開催のオープンキャンパスページへの誘導をモーダルで行いました。リンク先ページを閲覧してもらうことが目的です。その結果、リンク先ページの閲覧数が、導入前と比較して約7倍に向上しました。
| クリエイティブ | モーダル |
|---|---|
| 対象者 | オープンキャンパス未閲覧の再訪問ユーザー |
| 表示設定 | ページアクセス3秒後に表示/1回表示で停止 |
| ゴール | リンク先ページ(オープンキャンパスページ)閲覧 |
訪問頻度が高いPC・タブレットユーザーを問い合わせページへ誘導

検討意欲の高い層を抱える私立大学の事例です。訪問頻度が高いPC・タブレットユーザーに申込み促進施策としてポップアップで問い合わせに誘導しました。対象者や表示を細かく設定しているのが特徴です。この施策により、リンク先ページの閲覧数が約2.7倍に向上しました。
| クリエイティブ | ポップアップ |
|---|---|
| 対象者 | 再訪問のPC・タブレットユーザー (訪問頻度:直近1ヶ月に3回以上) |
| 表示設定 | ページアクセス3秒後に表示/2回表示で停止 |
| ゴール | リンク先ページ閲覧 |
対象地域ユーザーに交通費補助案内を表示

遠方からの志願者獲得を目指す専門学校の事例です。対象地域ユーザーがトップページを閲覧した際に、モーダルで交通費補助の案内を実施しました。遠方からの来校に対する不安を解消することが狙いです。この施策の結果、リンク先に指定したオープンキャンパスページの閲覧数が、導入前の約3倍に増加しています。
| クリエイティブ | モーダル |
|---|---|
| 対象者 | 地域設定(千葉) |
| 表示設定 | トップページで表示 |
| ゴール | リンク先ページ(オープンキャンパスページ)閲覧 |
採用・転職系サイト
採用・転職系サイトでは、ユーザーの職探し状況を「閲覧ページ数」「滞在時間」「初訪問かどうか」で判定し、求職活動をスムーズに進めるための導線改善がポイントです。具体的な施策を下表にまとめました。
| 主なクリエイティブ |
|
|---|---|
| 主な施策条件 |
|
これらの施策を活用した事例を3つ紹介します。
3ページ以上閲覧したユーザーを無料会員登録へ誘導

回遊性は高いが会員登録が課題だった事務系求人サイトの事例です。3ページ以上閲覧したユーザーに対してポップアップを表示し、無料会員登録への誘導を実施しました。この施策により、リンク先ページの閲覧数が、施策前の約2倍となりました。
| クリエイティブ | ポップアップ |
|---|---|
| 対象者 | 閲覧ページ3以上 |
| 表示設定 | ページアクセス3秒後に表示 |
| ゴール | リンク先ページ閲覧 |
サイト初閲覧ユーザーをサイトの使い方ページへ誘導

ITリテラシーへの配慮を重視する高齢者向け求人サイトの事例です。サイト初閲覧ユーザーに回遊施策としてサイトの使い方をポップアップで誘導した事例があります。この結果、使い方がわからない人の流出を防ぎ、サイトの回遊率は導入施策前の約59倍に増加しました。
| クリエイティブ | ポップアップ |
|---|---|
| 対象者 | 初訪問ユーザー |
| 表示設定 | ページアクセス5秒で表示 |
| ゴール | リンク先ページ閲覧 |
120秒以上サイト閲覧ユーザーにチャットボットで求人検索を表示

伴走型の仕事探しを支援する高齢者向け求人サイトの事例です。120秒以上サイトを閲覧したユーザーに対し、求人検索をチャットボットでサポートしました。この施策の結果、各遷移先ページの閲覧数が施策前の約4.1倍に増加しています。このように、適宜質問できるチャットボットは求人検索に効果的です。
| クリエイティブ | チャットボット |
|---|---|
| 対象者 | PC・タブレットユーザー(法人以外) |
| 表示設定 | サイトアクセス120秒で表示 |
| ゴール | 各遷移先ページ閲覧 |
宿泊施設系サイト
宿泊施設系サイトでは、検討段階に応じて「おすすめプラン」「リピーター向け特典」「日帰りプラン」などを出し、それらを分けて予約完了率を高める施策が効果的です。おすすめの施策は下表のとおりです。
| 主なクリエイティブ |
|
|---|---|
| 主な施策条件 |
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これらの施策を活用した事例を、3つ紹介します。
4ページ以上閲覧したスマホユーザーにおすすめプランを訴求

視覚的な訴求で差別化を図る宿泊施設の事例です。4ページ以上閲覧したスマートフォンユーザーに対し、ポップアップでおすすめプランを訴求する動画を表示した事例があります。この結果、予約完了数は施策前の約2.7倍に増加しました。
| クリエイティブ | ポップアップ |
|---|---|
| 対象者 | 4ページ以上閲覧したスマートフォンユーザー |
| 表示設定 | サイト滞在180秒後に表示 |
| ゴール | 予約完了 |
初訪問かつスマホユーザーを日帰り客室ページへ誘導

新規客のライトな利用を促進する旅館の事例です。初訪問かつスマートフォンユーザーに、バーを使って日帰りプランページへの誘導を実施しました。この施策により、宿泊予約完了数は施策導入前の約4倍に増加しています。
| クリエイティブ | バー |
|---|---|
| 対象者 | 初訪問かつスマートフォンユーザー |
| 表示設定 |
|
| ゴール | 宿泊予約完了 |
予約したことがあり、3ページ以上閲覧のユーザーに限定ディナー付きプランを案内

ロイヤリティの高い顧客を持つホテルの事例です。過去に予約したことがあり、2回以上サイトに訪問して3ページ以上閲覧したユーザーに、リピーター限定ディナー付きプランをポップアップで案内しました。この結果、予約完了数は施策前の約2.6倍に増加しています。
| クリエイティブ | ポップアップ |
|---|---|
| 対象者 | 3ページ以上閲覧 2回以上訪問してゴールしたことがある |
| 表示設定 | ページ閲覧8秒後orスクロール50%位置で表示 |
| ゴール | 予約完了 |
不動産・BtoB系サイト
不動産・BtoB系サイトでは、比較検討が長期化しやすいため、「再訪問」「滞在秒数」「未閲覧ページ判定」などの行動データを活用し、最短で資料請求・問い合わせにつながる導線設計が重要です。そのため、下表のような施策を行うことで、コンバージョン率の改善が期待できます。
| 主なクリエイティブ |
|
|---|---|
| 主な施策条件 |
|
これらを活用した事例を、4つ見ていきましょう。
チャットボットでニーズに適したコンバージョンへ誘導

ユーザーニーズの細分化に対応するマンスリーマンションサイトの事例です。チャットボットを導入し、対象者別、イベント別にニーズに適したコンバージョン(物件リクエスト・問い合わせ完了)へ誘導した事例があります。この施策によって、コンバージョン率は約1.6倍に向上しました。
| クリエイティブ | チャットボット |
|---|---|
| 対象者 | PCユーザー |
| 表示設定 | ページアクセス3秒で表示 |
| ゴール | 物件リクエスト/問い合わせ完了 |
複数ページ閲覧ユーザーにプレゼントキャンペーンを訴求

顧客心理の「熱量」を逃さない工務店サイトの事例です。複数のページを閲覧しているユーザーにポップアップでプレゼントキャンペーンの情報を伝えました。本施策では閲覧ページ数やスクロール位置にこだわり、ユーザーの関心が高まったタイミングを狙っています。その結果、イベント申込み完了数が施策前の約1.8倍に増加しました。
| クリエイティブ | ポップアップ |
|---|---|
| 対象者 | 閲覧ページ数3以上 |
| 表示設定 | スクロール位置50% |
| ゴール | イベント申込み完了 |
リンク先ページを未閲覧の再訪問ユーザーにモーダルで訴求

視覚効果で意思決定を促す事業者向けリノベーションサイトの事例です。リンク先ページを未閲覧の再訪問ユーザーにモーダルで、視覚的に訴えました。これはインパクト訴求とも呼ばれており、視覚によって消費者の注意を引いて、購買意欲を高める方法です。これにより、リンク先ページ閲覧数が約2.4倍になりました。
| クリエイティブ | モーダル |
|---|---|
| 対象者 | サイト再訪問ユーザー |
| 表示設定 | ページアクセス3秒後に表示 1回表示で停止 |
| ゴール | リンク先ページ閲覧 |
一定期間LPを閲覧中のユーザーに無料見積もりへ誘導

離脱防止とCV向上を両立させるライフスタイル系メディアの事例です。一定期間LPを閲覧しているユーザーに無料見積もりへの誘導をモーダルで表示しました。削除ボタンを押したあとは、1日表示しない設定を選べるのも特徴です。この施策導入によって、見積もり完了数は約3.8倍となりました。
| クリエイティブ | モーダル |
|---|---|
| 対象者・表示設定 |
|
| ゴール | 見積もり完了 |
ECサイト・その他
ECサイトやそのほかの専門メディアでは、閲覧履歴・購入履歴・カート利用状況をもとに行動を可視化し、最も離脱しやすいポイントを補強する施策が効果的です。具体的な施策を下表にまとめました。
| 主なクリエイティブ |
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|---|---|
| 主な施策条件 |
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これらの施策を活用した事例を3つ紹介します。
10PV以上、カートページの閲覧あり・商品購入なしのユーザーにクーポンを表示

カゴ落ち層の背中を押すアパレルECサイトの事例です。10ページ以上かつカートページまで閲覧していながらも商品購入をしたことのないユーザーに、ポップアップで5%クーポンを表示し、購入を後押ししました。この施策の結果、購入完了数は約2.2倍に増加しています。
| クリエイティブ | ポップアップ |
|---|---|
| 対象者 | 10PV以上、カートページ閲覧経験あり、商品購入経験なし |
| 表示設定 | スマホユーザーに表示 |
| ゴール | 購入完了 |
FAQページ・機材ページを閲覧しているユーザーに電話誘導

コンサルティング型接客を取り入れた機材レンタルサイトの事例です。FAQページ・機材ページを閲覧しているユーザーにモーダルで電話相談へ誘導しました。この施策の目的はカートページの閲覧です。結果的に、モーダルを表示したユーザーのうち、12.4%が何らかの反応を示しました。
| クリエイティブ | モーダル |
|---|---|
| 対象者・表示設定 | FAQページ・産業機材ページを閲覧しているスマホユーザーに6秒表示 |
| ゴール | カートページ閲覧(リンク先は電話リンク) |
複数回サイト訪問しているユーザーをメルマガ登録へ誘導

中長期的な関係構築を狙う住宅系メディアの事例です。サイトを訪問した回数が2回以上、なおかつ滞在時間30秒以上のユーザーを対象に、モーダルでメルマガ登録への誘導を実施しました。その結果、施策を実施しなかった場合と比較して、メルマガ登録完了数が約4倍に増加しています。
| クリエイティブ | モーダル |
|---|---|
| 対象者・表示設定 | サイト滞在時間30秒で表示 1回表示で停止 |
| ゴール | メルマガ登録完了 |
事例から見るWebサイトのパーソナライズ施策のポイント
成功事例から学べる、パーソナライズ施策を成功に導くためのポイントは以下の2点です。
- ユーザー目線で「誰に・いつ・何を」見せるかを設計する
- 目的に応じてクリエイティブを使い分ける
一つずつ見ていきましょう。
ユーザー目線で「誰に・いつ・何を」見せるかを設計する
パーソナライズ施策で重要なのは、「誰に」「どのタイミングで」「何を見せるのか」をユーザー目線で設計することです。そのためには、まず施策のゴールから逆算し、ペルソナを具体化したうえで「誰に届けるのか」を明確にする必要があります。
あわせて、ユーザーが現在どの段階にいるのかを意識することも欠かせません。検討段階なのか、比較検討を進めている段階なのか、あるいは申込みや購入の直前なのかといった顧客ステージを基準にターゲティングを行うことで、過不足のない情報提供が可能になります。
さらに、情報を提示するタイミングにも注意が必要です。企業側の都合で過度に情報を提示すると、ユーザーに監視されているような違和感や、押しつけがましさを与えてしまうおそれがあります。
そうならないためには、閲覧回数や行動データをもとに、ユーザーにとって負担にならない形で、その時点の心理フェーズに合った情報を提示することが理想です。心地よいユーザー体験を設計することが、結果として成果の向上につながるでしょう。
目的に応じてクリエイティブを使い分ける
パーソナライズ施策で利用するクリエイティブ、すなわちコンテンツの表示形式は、施策の目的に応じて最適なものを選択する必要があります。
例えば、ユーザーの関心やニーズを把握しながら、複数の選択肢の中から適切なページへ誘導したい場合には、チャットボットが有効です。対話を通じて疑問を解消しつつ、ユーザーの状況に応じて自然に導線を分岐できる点が特徴です。
一方で、資料請求や商品購入、会員登録といった具体的なコンバージョンを強く促したい場面では、ポップアップやモーダルといった、視線を引きつけやすいクリエイティブが効果的です。これらはユーザーに注目されやすく、必要な情報が見逃されにくいというメリットがあります。
このように、施策の目的とユーザー体験のバランスを考慮しながら、最も効果的なクリエイティブを選択することが、パーソナライズ施策の成果を高めるポイントといえるでしょう。
WebサイトのパーソナライズならTETORIがおすすめ
最適なパーソナライズ施策は業界によって大きく異なるため、業界に合わせた施策を選びましょう。また、ユーザー目線で設計し、目的に応じてクリエイティブを使い分けることが重要です。
最後に、Webサイトのパーソナライズをリーズナブルかつ簡単に導入できるツールとして「TETORI」を紹介します。導入後の効果検証や改善もデータに基づいてスムーズに行えるため、着実に成果を積み上げることが可能です。
効率的なサイト改善を検討されている方は、ぜひTETORIの導入をご検討ください。