TETORI

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TETORI導入事例
夢しずく温泉
別邸 蘇庵
株式会社和夢 支配人
松田俊彦さま
TETORIの導入で
サイト訪問者の動線を把握できた。
旅館の特徴やお客様の好みに合わせたポップアップで
お客様の予約につながっている。
多くの宿泊予約サイトがひしめき合うなか、自社サイトからの予約を増やすため、旅館運営側では常に試行錯誤を続けています。独自の打ち出し方や特典などで付加価値を高めることができる一方で、その効果が見えにくいという課題も。そんな訪問者の動線をTETORIで分析し、今後の戦略に活かしたいと考える支配人の松田さん。TETORIをどのように利用されているかお話を伺いました。
別邸 蘇庵

九州有数の観光地・南阿蘇の一角に佇む高級旅館「別邸 蘇庵」。自社サイトでは、個性あふれる客室や旬の味など旅館の魅力を目でも楽しめる写真を豊富に使うなど、多くの情報を掲載しています。近年、増え続ける外国人のお客様向けに英語の案内にも対応しています。

夢しずく温泉 別邸 蘇庵 https://www.soan.in/
夢しずく温泉 別邸蘇庵 株式会社和夢 支配人
お話しを伺った人
夢しずく温泉 別邸 蘇庵 株式会社和夢 支配人


松田俊彦さま
グループ会社での成果がTETORI導入のきっかけ
別邸蘇庵
どういった旅館なのでしょうか?
まず開業のいきさつからご説明します。もともとこの敷地には大手証券会社の保養所がありました。その保養所を当館の親会社が譲り受けることになったんです。当時はテニスコートなどがあったのですが、今は駐車場や他の施設にしています。

当館は、熊本に本社を置き、全国で冠婚葬祭の互助会事業を展開しているセルモグループに属しているのですが、この施設を譲渡された当初は会員様向けに活用する予定でした。以前の保養所の頃にはなかった温泉を掘削したところ非常に良い泉質の温泉が出てきまして、セルモグループとして初めて宿泊業に乗り出すことになったのです。そしてもともとあった保養所をホテルに改装し、温泉旅館「ホテル夢しずく」を開業しました。その3か月後、敷地内の竹林だったところを整地し、ホテルとは全く異なるコンセプトの「別邸 蘇庵」を開業しました。
離れタイプの静かな隠れ家的な旅館ですね。
全部で8棟の戸建ての離れがあり、それぞれの棟で2組のお客様をお迎えできるお部屋がありますので、全部で16部屋あります。8棟すべて内装が異なっています。
開業当時は、年配のご夫婦のご利用が多かったのですが、最近では小さなお子様連れの若いカップルや、二世代、三世代で1棟2部屋をご利用になるお客様なども増えてきました。
美しい写真が目を引くサイトですが、以前の課題は何だったのでしょうか。
自社サイトでは、客室や料理、温泉と項目を分けてご案内しています。しかしお客様はどの項目からサイトに入り、どのようにサイトの中を巡られているのかが全く不明でした。検証しようと思っても、把握できる数字がなかったんですね。確実な数字で分からないと、サイトの内容を修正したくても効率よく修正できない…。サイトを訪れるお客様の動線を知りたいとずっと思っていました。
それでTETORIを導入されようと思われたのですね?
当館がいきなりTETORIを導入したわけではないんです。実は、最初にTETORIを導入したのは、熊本と鹿児島にあるグループ会社のブライダル式場のサイトでした。結婚披露宴は、昔のように何百人もお客様を招いて行うということが少なくなってきています。そこで少しでも多くの若いカップルにブライダルフェアや相談会にご来場いただこうということで、TETORIを導入したと聞いています。
すぐにご予約につながらなくても、とにかくフェアの来場者を増やすことが目的。導入してみると、フェア来場のお客様が増えるなど成果が上がったんですね。
その成果を見て、まず「ホテル夢しずく」で導入し、こちらの「別邸 蘇庵」でも2018年夏、導入することになりました。
サイト訪問者の動線がリアルタイムで把握できる
『別邸蘇庵』 Webサイト
どういった使い方をしているのですか?
トップページや〈客室〉〈温泉〉〈料理〉の各ページでご予約へ誘導するシナリオをポップアップ表示しています。例えば、〈客室〉からのポップアップ表示は「各お部屋のプランはこちら」とか、〈料理〉では「グルメプランはこちら」…など、その項目に応じたコピーを書いて、お客様が関心を持ってクリックしていただけるようにしています。
TETORIを導入してみていかがだったでしょうか?
最も参考になったのが、リアルタイムで今、何名のお客様がサイトをご覧になっているかが分かることです。「あぁ、今、10名のお客様がご覧になっているなぁ」とか「この方、リピーターさんかな。何回ぐらいサイトに来られているんだろう」と思いながら、TETORIのリアルタイムアクセス解析で見ています。
効果はいかがでしょうか?
1か月など期間を限定してTETORIで表示させ、その限定期間内のお客様のリアクションなども分析しています。今年のお正月を過ぎてから3月20日ぐらいまでの閑散期に限定して、「11周年プラン」の情報を打ち出したのですが、それがお客様の注目度が非常に高かったことがTETORIの解析結果から分かり、とても驚かされました。
サイトの最終目的はご予約していただくことですが、使い始めたばかりで、目的を達成しているかといえば、まだまだです。しかし、どこから入ったほうが多くの方に見ていただきやすいのか…などといったお客様の動向が一目瞭然になってきたので、今後の対策にしたいと考えています。
操作性はいかがですか?
TETORI自体のポップアップ表示の制作などは、サイトの代理店(制作会社)さんにお任せしていますので、私自身はリアルタイムアクセス解析などを閲覧するだけですが、非常に見やすいです。館内にあるPCが、他のスタッフの作業で埋まっているときには、私はタブレットで見ているのですが、タブレットでも何の支障もないですね。タブレットですと、空いた時間に自分の机でなくても気軽に見られます。
サポートはいかがですか?
間に代理店さんに入っていただいているのですが、何か相談したいことがあっても、早々にレスポンスしてくださいます。サポート面でストレスを感じたことはほとんどありません。困っている点についてお伝えすると、すぐに改善に動いてくださるのでありがたいですね。
サイトリニューアル計画の豊富なアイデアになる
夢しずく温泉 別邸蘇庵 株式会社和夢 支配人 松田俊彦さま
今後の対策とは具体的にどのようなことでしょうか?
先ほど、当館には16の部屋があると申しました。それは旅館の特色であり長所でもあるのですが、その一方でプランのご案内では複雑さが伴うという課題があります。つまり、16部屋それぞれにいくつかの宿泊プランを表示すると、ご予約プランがずらりとページの下のほうまで羅列して表示されます。50や60ものプラン…お客様は下まではなかなかご覧にならないですよね。

また阿蘇には豊富な食材があって、季節ごとの味を旬のときにご提供したい。そんな料理プランを、先ほどの予約ページに掲載すると、さらにプランの表示が長くなります。
そういった複雑になっている現在のサイトを近々、リニューアルしたいと計画しています。もう少し見やすく、お客様が選びやすいサイト。旬のお料理も適時表示できるサイトにしたい。そのリニューアル計画に、これまで約1年間使ってきたTETORIの分析結果を活かそうと考えています。サイトを制作してくださる代理店さんとも現在、話をしていて、TETORIで得られた分析結果からいろんなアイデアが出ています。新しいサイトではTETORI自体の機能をもっと使ってみたいですし…。
自社サイトを強化される意味は?
当館は、皆さんもよくご存じの、国内外の有名な旅行総合サイトにも出稿しています。他社のサイトからご予約いただくのはもちろんありがたいのですが、やはり手数料をお支払いしなければなりません。今はネット社会ですので、皆さん、検索して旅館を選ばれますので、旅行サイトへの出稿は当然必要なことですが、一方で手数料だけでも結構な金額になります。しかし自社サイトですと手数料は不要です。いかにお客様の関心を呼び起こし、お客様を逃がさず、ご予約に結びつけられるかが自社サイトのミッションです。
外国のお客様も増えているのですか?
幸いなことに日本人のお客様の繁忙期と、海外からのお客様が多い時期が微妙に異なっていて、予約面で助かっています。そんな海外のお客様は、写真に注目される傾向が強いので、枚数はもちろんですが、季節ごとの写真を入れ替えたりして、さらに注目度を高めたいですね。
サイトリニューアルでTETORIがもっとお役に立てれば嬉しいです。
TETORIを導入した後、サイト内の回遊性があがり、ご予約につながっていることは間違いない事実です。私たちがTETORIの機能をもっと使いこなして、いろんなアイデアをTETORIで試してみたいです。TETORIを導入したことで打ち出せるプランなどもあると思いますので、当館らしい特色を出していきたいですね。