TETORI

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TETORI導入事例
キャリタス看護
企画・プロモーション担当

村木俊一さま
TETORIは、サイトを訪れた人を
誘導するツールでありながら、サイト運営者が
「何をすべきか」も誘導してくれるツール
会員登録をせずに頻繁にサイトにアクセスするユーザへのアプローチが難しかったなか、TETORIで属性を認識してユーザーを誘導することができるようになったと村木さん。さらに、サイト運用者に対しても「次はこのような施策を打てばいい」と誘導してくれるツールだと言います。
TETORIをどのように活用しているのか、お話を伺いました。
キャリタス看護

『キャリタス看護』は、看護師・看護学生のための就職・求人情報サイトです。就職のための情報はもちろんのこと、国家試験に関する情報や、看護学生が実習などで役立つ情報が豊富に揃っています。

キャリタス看護 https://kango.career-tasu.jp/
ヘルスケアプロジェクト 企画業務チーム 村木俊一さま
お話しを伺った人
キャリタス看護
企画・プロモーション担当
村木俊一 さま
(2018年 3月取材)
サイトにアクセスした時点から
属性を認識して誘導してくれる
村木俊一さま
『キャリタス看護』とはどのようなサイトなのでしょうか?
『キャリタス看護』は、看護師・看護学生のための就職・求人情報サイトです。就職情報はもちろんのこと、看護学生のための国家試験対策の情報や、病院実習の際に役立つ話、看護学生のためのお役立ち情報も扱っています。
特徴とはどのようなところでしょうか?
1999年と早い段階からスタートしたため、他の同様のサービスに比べると古参である、といえると思います。
また、看護師は国家資格がなければ出来ない仕事も多くあります。仕事に就いてからでないと本当の意味での看護の勉強がスタートできない、ということがあります。そのため、看護師のための教育情報を病院から提供いただき、それをコンテンツにして看護学生に伝えています。
TETORIを導入した経緯を教えてください。
これまで、ユーザーへのアプローチとしては会員登録をしていただいた方に、住んでいる場所などの属性に応じてメールを送信する、という方法を取っていました。しかし、そのためには会員になっていただく必要があります。会員登録はしないけれど頻繁にサイトは見る、という方には何もアプローチができない、という課題がありました。
その点、TETORIはサイトにアクセスした時点から属性を認識して誘導ができる、という理由から導入を決定しました。
PDCAを回しやすく、失敗も気軽にできる
会員登録をしていない人も情報に誘導したかった、ということですね。
はい。また、それ以外にも課題は多岐にわたっていました。
例えば、病院への資料請求の数や説明会への参加を増やしたいというミッションに対し、会員数は増えていても成果になかなか結びついていかないのです。原因としては、使ってほしいサービスへの導線が上手くできていないという状態がありました。
また、SNSと連動してサイト内の誘導を行おうとしても、サイトの運営とSNSの運営を同時に行うのは人的負担がかかってきます。サイトもSNSも一体で運用できるサービスが必要でした。
導線の改善はできたのでしょうか?
会員登録への促進では、とてもよい成果が出ています。例えば、まだ会員になっていないユーザーに対して「登録してくれたら国家試験対策のオリジナル問題集を無料で差し上げます」というキャンペーンでは、ポップアップを出す前と出した後では、明らかにポップアップ経由の申し込みの方が高くなっています。
そこから、告知ページへの導線がトップページにあったとしても、実はあまり気づかれていなかった、ということがわかりました。
SNSの連携はTETORIの活用でどうなったのでしょう?
0からSNSを展開するのは、とても手間なのですが、TETORIと同じ目線でバナーを作ってしまえば、それをSNSに流用することも簡単で、人的負担の課題は簡単に解決できました。作業的負荷は軽いのに、クリック率はとても高いという結果が出ています。手間が少なく運用できるのはメリットといえると思います。
効果はかなり上がっているということですね。
TETORIはABテストも容易に行えることから、マーケティングの側面でも活用しています。学生が「何を求めているか」ということもTETORIとアナリティクスの数字を見ればわかります。イベントへの参加促進のため、イベントのフックになるものは何かをABテストすることで「こういうものを求めている」「こういうものは求めていない」というのが簡単にわかります。また、そのABテストも余計なコストがかからずにできる、ということもよいところです。PDCAを回しやすく、失敗も気軽にできます。
村木俊一さま
成長の伸びしろがありそうだと教えてくれる
過去、どのような失敗がありましたか?
イベントへの参加を促進するために、さまざまな特典を用意するのですが、その際に「この特典なら反応がいいだろう」と思ったら意外に反応がなかった、ということがありました。例えば、少し前はギフトカードが人気だったのですが、最近では実際に就活に役立つモノの方が人気です。
昔ならそのようなことが知りたい場合、学生を呼んでアンケートを取って集計して……と、とても時間がかかっていたのですが、今はTETORIでポップアップを出してクリック率を見るだけで簡単にわかります。
使い勝手はいかがでしょうか?
TETORIは機能も見やすく、わかりやすくて、早いです! とても使い勝手はよいですね。
また、TETORIはサイトを訪れる人を誘導してくれるツールですが、そのことに加えて、「次に何をすればいいのか?」という疑問に対して、私たちを誘導してくれるツールでもある、といえます。
それは具体的にどのようなところで感じますか?
「こういったところを伸ばしていけば成長の伸びしろがありそうだぞ」などと教えてくれるところです。自分たちが進むべき方向を、TETORIが示唆してくれるように思います。また、TETORIは気が付くと新しい機能が付加されていてより便利になっていたりもして、システムの改善スピードも速いですね。
施策のなかでもっとも効果があったのはどのようなものでしょうか?
一番、顕著に効果があったのはファーストビューに出す「無料で差し上げます」というポップアップです。これは10%近くクリックされました。この数字には驚きました。
キャリタス看護Webサイト
ポップアップは数ではなく質が重要
今後の課題をどのように捉えていらっしゃいますか?
会員の登録は増えているのですが、まだ、資料請求や合同説明会への参加には上手くスイッチできていないところもあります。「病院に対して看護学生が何を求めているのか?」ということを探っていけば、つかめるのではないかと考えています。
誘導するためのシナリオを作る難しさはありませんか?
どのようなシナリオを作るかについてははとても試行錯誤しました。繰り返すうちに「こうなんだな」と気づくことが重要かもしれません。例えば、ポップアップで会員登録のページに誘導したのに、そこで別のページへのポップアップを出してしまったために登録しないで別のページに移動した、という失敗もあります。サイトがどのような構造になっていて、誰が何をしてくれるのがベストなストーリーなのか、ということが精査されていないと、闇雲なものになってしまう、ということはあります。

そのため、ユーザーに「何をしてほしいのか」「何を提供すれば喜んでくれるのか」ということを軸として考えています。例えば、看護学生は地元に就職したい人が多い傾向があります。例えば、大阪からアクセスした人は大阪の情報を知りたがっているので、そのような人には大阪の情報だけを出してあげる。サイトを訪れる人全員にポップアップを出すのであればTETORIである必要はありません。TETORIのよいところは相手にあわせて情報を精査して提供できることです。

また、タイムリーな情報の展開もしやすいのがいいですね。「明日、〇〇をやります」とか「期間限定で〇〇をやっています」という告知も、簡単にできるのでとても便利です。
ポップアップはどれくらいの数を作られているのでしょうか?
1年間で100個は超えていると思います。月ペースで考えれば10個くらい。さほど手間はかからないので、「やってみようか」という思い付きだけで作ることもあります。ただし、伝えたいことはたくさんあるので、ひとりに対してポップアップの数がどんどん増えてしまう、出しすぎてしまう、ということが多分にあります。そうなると、ユーザーにとって邪魔になってしまうことも考えられるのでその点は気をつけて運用しないといけません。
ユーザー目線を大切に、質も担保した、きめ細やかな情報を届けるWebサイトを目指したいと考えています。
村木俊一さま